5月7日、8日に神戸市兵庫区で開催される新開地音楽祭。
街中に設置された9ヵ所のステージでさまざまなアーティストが同時進行でライブをおこない、8万人の観客が訪れるという関西でも屈指のフリー音楽イベントだ。
場所柄がまた良い。
新開地と言えば皆が神戸に期待する”お洒落で洗練された”イメージを180度裏切るドヤ街。
朝っぱらから千鳥足の中高年男子や競艇施設『ボートピア』に吸い込まれるギャンブラー達がなんとも言えない人生のブルースを奏でている街なのだ。
それを反映して、イベントの看板となってきた過去のメインゲスト達は上田正樹、山本リンダ、尾藤イサオなど、なんともシブい面々。
今年のメインゲスト(7日)もばんばひろふみ&杉田二郎と言うのだからこりゃもう筋金入りだ。
『「いちご白書」をもう一度』、『Sachiko』、『戦争を知らない子供たち』……。
知らない読者は親か祖父母にでも尋ねていただきたいが、時代をいろどったハートフルなヒット曲が楽しめることだろう。
ビンテージ音楽にさほど興味がないという方は各所のステージをめぐり若手の気鋭アーティストを発掘するのもいいし、フリーマーケットや屋台、アート作品展、子供向け遊戯コーナーもおススメだ。
老若男女、お一人様でもカップルでもファミリーでも懐深く受け入れるドヤ街ならではの“バリアフリーなお祭り”だと思う。
※一部の画像を『新開地音楽祭』公式サイトから引用しました
http://shinkaichi.or.jp/ongakusai/