楽器は若い頃から始めないと上達しないと思っている人は案外多い。音楽センスがないと自覚している人なら尚更、中年になってからの挑戦は無謀だと思うだろう。
そこで、テルミン講師の金子由加(※1)にインタビューしてみた。
―音楽センスのない中年が楽器を始めても弾けるようになりますか?
金子:音楽センスがない、ってこと自体思い込みなんです。グルーヴ感が冴えてる方もいらっしゃれば、音程が正確な方もいらっしゃいますし、表現が美しい方も いらっしゃいます。それに、ご自身では不得意と感じてらっしゃってても、それがまた良い味出してるってこともあるんです。
―自分にもひょっとしたら音楽センスが眠っているかもしれないということでしょうか?
金子:そうですね。得意なところを伸ばしてけばいいんです。好きな楽器ならモチベーションも高くなりますし。
―とはいえズブの素人がいきなり楽器を始めるのは、他楽器経験者に比べて難易度が高いと思うのですが。
金子:楽器自体が初めての方は、これから経験積んでけばいいだけなんです。楽しく、ちょっとずつでも続けてくことが大事なんじゃないでしょうか。
―何か楽器を始めてみたい中年に一言お願いします。
金子:テルミン、おすすめしますよ(笑)!
撮影:賃貸人格
(※1筆者自身のことである。つまりこれは自作自演インタビュー。)