警視庁渋谷署は、昨年末から今月にかけて、被疑者を留置する捜査官官19人が結核に感染していたことを公表しました。
19人のうち、3人が発症し入院しましたが、すでに回復しており、留置されていた方などへの感染拡大は見られないとのことです。
昨年12月、20代の捜査官だ体調を崩し、医療機関を受診。今年1月になって結核に感染していたことがわかり、最終的に19人の感染が確認されました。このうち4人は4月11日になって感染が明らかになり、検査を受けるとともに、治療が必要か医師の判断をまつとのことです。
昨年2月、詐欺事件で60代の男性が留置されていましたが、肺結核でなくなっていたことがわかっており、今回結核への感染があきらかになった19人以外に感染者がいるのではないかという指摘もあるようです。
また、今回の集団感染が発覚したあとも、治療を受けながら勤務に就いていた捜査官もいるとのこと。集団感染に対して2回ミスを重ねた形になります。
不顕性感染(症状は出ないが結核に感染していること)の可能性を広げてしまった可能性もあるため、物議を呼びそうです。
渋谷署の小林仁副署長は、「結核に対する認識が不足していた」とコメントしています。結核自体、過去の病気ではなく、感染者は、毎年必ず発生している病気です。症状が出ないものの感染が広がり(不顕性感染)、ある日、症状が発症することがありえます。
今回の集団感染で、警察職員の方だけでなく、警察署に来訪する方や、留置された方に感染が広がっていなければいいのですが、自体の完全な収束が早く訪れてほしいですね。
※写真はイメージ 足成 http://www.ashinari.com/2010/06/06-337257.php より