Mozillaは、Web上で利用できる、VRコンテンツを標準化するために、GoogleのBrandon Jones氏と協調する。 2016年3月2日
By Taboola
仮想現実(VR)ヘッドセットのベンダ、Oculusが、Oculus Riftを、2016年3月に提供し、HTCがHTC Viveを、SonyがPlayStation VRを、近く提供することが予定されている。
VRヘッドセットなどの、VRハードウェアを、一般の消費者の家庭で利用できるようにするために、Webブラウザ、Firefoxを提供する、Mozillaを含む、ソフトウェア・ベンダが、Web上でVRコンテンツを利用できるようにする、VR技術のエコシステムを拡大させている。
例えば、Mozillaの社内のVRチームは、Google ChromeチームのBrandon Jones氏と連携し、VRをWebで表現する、WebVR APIの提案仕様を正式にリリースした、。
提案されたWebVR APIの仕様の開発を進めることで、Mozillaは、Web上で利用できる、仮想現実(VR)コンテンツの標準化を推進する。
Mozillaは、コンテンツ・クリエータからのフィードバックで得られた、多くの問題や要求に対応し、このWebVR APIの提案仕様の第1.0版が提供された。
Mozillaが、第1.0版で改善したことを以下に示す。
・レンダリングやディスプレイのVR特有の処理
・WebVRページ間のリンクを横断するための能力
・6方向の自由度のある(6DoF)モーション・コントローラを含む、VR入力処理方法
・ディスクトップ・デバイスとモバイル・デバイスへの適合
Mozillaは、2016年の前半に、Firefox Nightlyにおいて、WebVR 1.0の運用版の提供を開始することを計画している。
コンテンツ・クリエータは、Brandon Jones氏から、Chromiumビルドの1つをダウンロードすることにより、WebVR APIの概念の証明を試みることができる。
コンテンツ・クリエータは、Chromiumビルドを入手して以来、WebVRに行われた変更の完全なリストのために、APIのドラフトをチェックアウトすることができる。
VRヘッドセット市場は、対話型360度ビデオやグラフィクスなどのVRコンテンツ体験(仮想旅行、美術館や博物館、コンサートなど)と簡単なゲーム向けの、スマートフォン装着タイプの、入門者向けVRヘッドセットと、ジョイスティックやコントローラ、あるいは、実際に動いてゲームできる、VRゲーマ向けの、ハイエンドの高性能VRヘッドセットに分かれるような気がします。