Los Angeles港に、巨大な運搬車で、膨大な数のコンテナを運ぶ、自動化された、貨物処理システムが導入された。2016年3月27日
By Erica E. Phillips、WSJ
膨大な数の貨物専用コンテナを運ぶ、20台以上の巨大な赤い運搬ロボット車が、Los Angeles港のTraPacマリン・ターミナルに導入された。
Los Angeles港のTraPacマリン・ターミナルに導入された、貨物処理システムは、膨大な数の荷物を、迅速で的確に運び、処理するために、人間の介入を最小にするよう、自動化されたシステムやマシンを使用している。
運送業界の多くの会社は、労働者のコストを低減させながら、港のターミナルでの貨物処理の生産性と信頼性を向上させ、巨大な貨物船が運ぶ、膨大なコンテナを処理するために、自動化された、貨物処理システムを導入するのが良いと信じている。
米国のアナリストは、貨物の運搬処理を自動化する技術で、貨物処理の生産性が、30%向上すると見積もっている。
Orient Overseasによると、2015年に、330万台の20フィートのコンテナを処理するためのコストは、10億ドルを超えていたという。
業界の専門家によると、米国では、港の労働組合による抵抗で、貨物処理の自動化技術の採用が緩やかであるという。
いくつかの調査によると、自動化された、運搬ロボット車の導入により、港の労働者のコストを、最大50%低減できるという。
2002年に、West Coast港の雇い主が、貨物処理の自動化を進めることで、労働組合との対立が起き、11日間、港が閉鎖されたことがあった。
West Coast港の労働組合は、貨物処理の自動化を進めることに合意したが、まだ、技術の導入に関して、雇い主との話し合いは続いているという。
貨物専用コンテナは、舗装道路に埋められた、磁石のグリッドで誘導された、自動化された運搬ロボット車により、Los Angeles港のTraPacマリン・ターミナルまで運ばれる。
運搬ロボット車は、船から積み出された、コンテナをピックアップし、Los Angeles港のスタックに輸送し、コンテナを積み下ろす。
スタッキング・クレーンの上に設置されたカメラは、港のターミナル・オフィスにいる労働者が、ジョイスティックを使用して、クレーンを遠隔操作し、運搬ロボット車に、コンテナを積むのを支援する。