ブックカフェDexee Diner渋谷店に”アート過ぎる落書き”が一夜にして出現し、店長の内村剛さんが”犯人”に対話を呼びかけるという事件については、2011年12月28日にガジェット通信でも紹介した。
ブックカフェDexee Diner渋谷店に異変! アート過ぎる落書きに店長困惑
http://getnews.jp/archives/159457
その後、進展があったかどうか店舗を訪ねてみると、内村さんから「ペインターの正体が分かった」という驚きの事実を伝えられた。
ペインターの正体は、SENEKTさん、YUICHIさん、YUSEI SAGAWAさん、Yoheiさんの四名。中でもYUSEIさんは「モーションペイント」で世界的にも有名なアート集団『輪派絵師団』に所属するプロだという。
そして、さらに驚きの事実が、内村さんから伝えられた。
「実は、この件を知らなかったのは、私だけだったんです…」
なんと、ペインターの四名はDexee Dinerを運営する株式会社エーディーエモーションの中村文裕代表により、「店長には内緒で渋谷店のガラスにペイントして欲しい」という依頼を受けて描いたというのが真相だというのだ。
「大騒ぎして申し訳ないです」
そう頭を掻く内村氏。
なぜそのことが分かったかと尋ねると知人にアップされているYouTubeの動画が「これ、おたくのお店?」と聞かれて気付いたという。
「その動画には、ペイントされる模様が映されていたんです」
Highwriter
http://www.youtube.com/watch?v=3H9ylLyqNtM&feature=youtu.be
内村氏の話を受けて中村代表に電話をしてみると、ペイントの依頼の件について事実と認めた上で、理由を次のように語った。
「単純に店長を驚かせたかったんですよ(笑)。あと、私個人はアートが好きなものですから、素晴らしいクリエイターに場所を提供したいという思いがあったんですよね。今はなかなか路上に作品を描くということはできないですから」
実際、Dexee Dinerでは、渋谷店・恵比寿店・松涛店にて様々なアーティストに対して発表の場としてスペースを提供している。
「ジャンルを問わず、いろいろなアーティストを紹介していきたいので、まずは相談して欲しいですね」
中村代表はそう述べた上で、渋谷店のガラスの作品についても、「出来るだけ多くのお客さんに観てもらって、店舗の顔になればいい」と話した。
実は”ドッキリ”だという、意外すぎる真相だった今回の事件。
取材をする上でも、多方面への確認や裏取りなどが必要だということを痛感させられる出来事だった。
『Dexee Diner』
http://www.dexee-diner.com/