ちょうどカーニバルの時期にベネツィアを訪れたので、その時の様子を綴ります3
今年のカーニバル期間は2016年1月23日~2月9日でした。
約2週間ほど街中が幻想的で華やかな空間となる大きなお祭りです。
街で貴族たちに出会う
今回は街で出会った貴族たちについてです。
ベネツィアの街を散策していると・・
おやっ、中世を思わせるような豪華なドレスを身にまとった貴族たちが・・
思わず見とれてしまいます。
そう、時期はカーニバル、あらゆるところで仮装した人達が歩いているのです。
それぞれ工夫して作成されたオリジナリティのあふれる衣装や
完全に貴族になりきっているひとびとなど、見ていてわくわくします。
衣装の生地、装飾、どれもこれも本格的です。
手作りをしてこだわっている方もいらっしゃいますが
もちろんレンタル衣装なんかもあり体験ができます。ただしめちゃくちゃ高いです。
ご年配の方々も仮装をしているのですが、すごく自然でとても似合ってる!
むしろ衣装に拘ることができるのはリッチな方々なので年齢が上がるのも頷けます。
パレードやイベントの瞬間は残念ながら居合わせておりませんでしたが、
期間中はかなりの数の仮装した人々をみることができました。
ベネツィア最古のカフェフローリアンにて貴族を気取る美しいひと
カメラを向けると、「撮ってもいい?」と聞くまえにポーズをとってくれるし、
みんなノリノリですごく楽しそう。ベネツィアの古い街並みと衣装がとてもよい雰囲気。
妖しいマスク
ベネツィアのカーニバルが他と違うところ、それはなんといってもマスク!
マスクをつけるだけでもお手軽に変身気分を味わえます。
街の出店なんかでは4€くらいから買えるところもあるのですが、
ヴェネツィア産ではなく中国産が多いみたいです。
買うとしたら絶対made in venice !マスクを作成している工房を覗いてみてください。
クラシックなバウタやピエロ、ペスト、オペラ座の怪人のハーフマスク、フルマスク、
新しいものでは動物マスク、スチームパンクマスクなどもありました。
欲しいマスクを見つけたら、装着して確かめてみてください。
デザインを気に入っていてもフォルムが顔に合わないということもよくあります。
お気に入りのマスクをみつけて是非カーニバルに参加しましょう!
カラフルなブラーノ島
ベネツィアには本島以外にも見所のある離島がいくつもありますので
訪れてみるのも楽しいです。
私はカラフルな島で有名なブラーノ島へ行きました。
向かうヴァポレットには多くの観光客でぎゅうぎゅうでした。
こぢんまりしていてカラフルでかわいい島です。
なぜこんなにカラフルなのかというと、
霧の時期に猟師たちが自分の家を見つけやすくするため個性的な色に塗ったそうです。
またレース編みも名産で博物館もあります。
他にも離島にはルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』の舞台となった
ビーチの美しいリド島、ベネチアングラスが有名なムラーノ島などがあり、
いろいろな島巡りも楽しめるのがベネツィアです。
春のベネツィアとはどんな街だったのか
路地を歩き迷子になるのはとても楽しかったし、豪華で個性的なドレスを
身に纏い、マスクをつけた人々を見るのも面白く幻想的だった。
ピザや魚介類を使った料理もおいしかったし古い街並みも面白く、美しい島でした。
だけど観光客がどこも多く観光地化された場所だというところがすこし残念で、
遠い昔のベネツィアに思いを馳せる私でした。
(写真・文・絵 yamamoto)