IDCによると、世界のIT支出が、2015年の2兆4600億ドルから、2019年には、2兆8000億ドルに増加するという。

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 IDCの「Worldwide Semiannual IT Spending Guide: Vertical and Company Size」によると、世界のIT支出が、2015年の2兆4600億ドルから、2019年には、2兆8000億ドルに増加するという。 2016年2月4日

 この新たな、IDCのIT支出ガイドは、世界の地域、産業、および企業の規模により、技術費用の詳細を提供することにより、以前のIT支出の予測を拡張する。

・北米(米国とカナダ)は、2015年から2019年を通して、IT支出が、世界で最も多く、2017年には、1兆ドルを超えるだろう。

・ヨーロッパ、中東、および、アフリカ(EMEA)は、IT支出が、世界で2番目に多く、アジア/パシフィックが、僅差で続くだろう。

・ラテンアメリカは、IT支出の年間平均増加率が4.3%で最も速く、北米は、IT支出の年間増加率が3.8%で2番目に速い地域になるだろう。

・アジア/パシフィックとEMEAは、世界全体市場よりも、緩やかに増加するだろう。

 IDCによると、世界の経済は、新たな、不確実性のフェーズに入っており、IT支出は、経済サイクルにより、大きく影響されるという。

 多くの業界の、ビジネス・リーダは、嵐の経済水域をナビゲートするために、データ分析や基盤の最適化を含む、ITソリューションを採用するだろう。

・2015年から2019年に、最もIT支出の多い業界は、離散的な製造、銀行と保険、および、テレコムの3業界だろう。

 これら3業界に次いで、IT支出が多い業界は、プロセス製造、連邦政府/中央政府、専門サービスになるだろう。

・2015年から2019年に、IT支出が、最も速く増加する業界は、ヘルスケア業界になり、5.5%のCAGRで増えるだろう。

・2015年から2019年に、銀行と保険業界のIT支出は、4.6%のCAGRで増え、IT支出が、2番目に速く増加する業界になるだろう。

 企業の規模では、2015年から2019年に、中企業(従業員が、100~499名)のIT支出が4.4%のCAGR、大企業(従業員が、500~999名)のIT支出が4.8%のCAGRで増え、IT支出が、最も速く増加するだろう。

・2015年から2019年に、ソフトウェアへの支出が、6.7%のCAGRで増え、最も速く増加する、技術市場セグメントになり、ビジネス・サービスへの支出が、6.2%のCAGRで増え、2番目に速く増加するセグメントになるだろう。

 これに対し、ハードウェアとITサービスへの支出は、IT市場全体の支出よりも、緩やかなCAGRで増加するだろう。

・ソフトウェア・セグメント内で、エンタープライズ・リソース管理、および、運用と製造アプリケーションといった、エンタープライズやITの運用を促す、アプリケーションは、ソフトウェアへの支出の、最大のシェアを受けるだろう。

 IT支出が、最も速く増加する、ソフトウェア分野は、ネットワーク・ソフトウェア、コラボレーティブ・アプリケーション、および、データ・アクセス、分析&デリバリ・アプリケーションになるだろう。

・ハードウェア(デバイス、システム基盤、および、テレコム・ハードウェア)は、最大の市場セグメントとして残り、あらゆるIT支出の約40%を占めるだろう。

 テレコム・ハードウェアには、スマートフォンやPCといった、パーソナル・デバイスが含まれる。

 PCへの支出は、IT支出の重要なカテゴリとして残るが、-1.6%のCAGRで減少するだろう。

 スマートフォンへの支出は、あらゆるハードウェアへの支出の半分以上を占めるだろう。

・エンタープライズ基盤への支出は、サーバとストレージの分野への支出における、堅調な増加(それぞれ、2.6%のCAGRと3.2%のCAGR)により促されるだろう。

・ヘルスケアとテレコム会社のIT投資は、最も強いビジネス機会をもたらすだろう。

 「The Worldwide Semiannual IT Spending Guide: Vertical and Company Size」は、IDCの代表的なデータ製品であり、100以上の技術カテゴリと、世界53ヶ国に渡る、IT支出を予測している。

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