Ciscoによると、スマートフォンや他のモバイル・デバイスが、今後、数年に、インターネットをデータで溢れさせるという。 2016年2月4日
By Don Clark、WSJ
Cisco Systemsは、セルラー・ネットワークのデータ・トラフィックが、2015年の44.2エクサバイト(エクサバイトは、10億ギガバイト)から、2020年には、約8倍の366.8エクサバイトに増えると見積もっている。
Ciscoによると、366.8エクサバイトは、7兆のビデオ・クリップを、YouTubeに投稿するのに匹敵する、データ量だという。
Ciscoは、モバイルのデータ・トラフィックが、2020年には、世界の全データ・トラフィックの15%を占めるようになると予測している。
Ciscoによると、2015年に、モバイルのデータ・トラフィックは、世界の全データ・トラフィックの5%を占めていたという。
モバイルのデータ・トラフィックで、最も多いのは、スマートフォンにより生成される、ビデオであり、高画質の画像も、モバイルのデータ・トラフィックの需要を増大させている。
Ciscoは、ビデオが、2015年における、モバイル・データ・トラフィックの55%から、2020年には、75%以上を占めるようになると予測している。
データの大洪水の、主な要因は、単に、基本的な技術の普及である。
Ciscoは、世界のモバイル・ユーザ数が、2015年の48億人から、2020年には、世界の人口の70%に相当する、55億人に増加すると予測している。
多くのユーザは、スマートウォッチや、他のウェアラブル・デバイス、車載コンピューティング・デバイスを含み、複数のモバイル・デバイスを所有し、セルラー・ネットワークを使用していることも、モバイル・データ・トラフィックが増加している要因になっている。
Ciscoによると、セルラー・ネットワークに接続される、世界のモバイル・デバイスの台数は、2015年78億台から、2020年には、116億台に増加する見込みだという。
Ciscoによると、最も驚くべき傾向の1つは、世界のユーザが、予想よりも速く、ポピュラーな、3Gネットワークから、遥かに高速なセルラー・ネットワークである、4Gネットワークにシフトしていることだという。
Ciscoは、2020年には、世界のモバイル・デバイスの40.5%が、4Gのような高速なセルラー・ネットワークに接続されるようになり、4Gネットワークが、モバイル・トラフィックの72%を処理するようになると見積もっている。
ちなみに、2015年には、世界のモバイル・デバイスの14%が、4Gネットワークに接続されていたという。