Gartnerは、2016年には、世界のウェアブル・デバイスの出荷台数が、前年から18.4%増加すると予測している。

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 Gartnerは、2016年には、世界のウェアブル・デバイスの出荷台数が、前年から18.4%増加して、2億7460万台になり、スマートウォッチの出荷台数が、5040万台になると予測している。 2016年2月2日

 Gartnerは、2016年における、世界のウェアラブル・デバイスの出荷台数が、2015年の2億2300万台から18.4%増加し、2億7460万台になると予測している。

 Gartnerは、2016年における、世界のウェアラブル・デバイスの売上が、287億ドルになり、その内、スマートウォッチの売上は、115億ドルになると見積もっている。

 2017年における、スマートウォッチの出荷台数は、ライフスタイルのトレンドと、Apple Watchの人気により促され、2015年から、48%も増加する見込みである。

 2019年における、スマートウォッチの売上は、あらゆるウェアラブル・デバイスの中で、最も大きく、175億ドルに達する見込みである。

 ウェアラブル・デバイスの中では、スマートウォッチの出荷台数が最も多いが、スマートフォンの出荷台数と比べれば、遥かに少ない。

 例えば、2016年には、3億7400万台以上のスマートフォンが、成熟市場と、新興市場の大都市地域(香港やシンガポールなど)に出荷されることが予測されている。

1)世界のウェアラブル・デバイスの出荷台数の予測、2015年~2017年

  (単位:100万台)

ウェアラブル・デバイス       2015年    2016年    2017年

スマートウォッチ           30.32     50.40     66.71

ヘッドマウント・ディスプレイ     0.14      1.43      6.31

ウェアラブル・カメラ          0.05     0.17       1.05

Bluetoothヘッドセット       116.32    128.50     139.23

リストバンド              30.15     34.97     44.10

スマート衣類              0.06     1.01       5.30

スマート・ストラップ         12.88     13.02      7.99

スポーツ・ウォッチ          21.02    23.98      26.92

他のフィットネス・モニタ       21.07     21.11     25.08

合計                   232.01   274.59     322.69

 ソース:Gartner、2016年1月

 フィットネス・ウェアラブル・デバイスには、リストバンド、スマート衣類、スマート・ストラップ、スポーツ・ウォッチ、および、他のフィットネス・モニタが含まれ、人気を上げている。

 レース・ランナーやサイクリストなどは、ユーザ・インタフェースの使いやすさ、機能や性能、耐久性などの利点で、汎用的なスマートウォッチよりも、スポーツ・ウォッチを選択しがちである。

 Fitbitのような、フィットネス用のリストバンドのプロバイダは、Apple Watchなどの、汎用的なスマートウォッチとどのように競争し、市場シェアを拡大させるかを模索している。

 リストバンドのプロバイダは、モバイル決済、ウェルネスやヘルス、安全性、アクセス性といった、特徴を持つ、よりスマートで、汎用的なリストバンドへの展開も進めている。

 ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)は、軍のプロジェクトを起源とした、新しいタイプのウェアラブル・デバイスであるが、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の分野で、注目されており、2016年に、進歩しながら、消費者と企業での採用が進むだろう。

 HTC Vive、Oculus Rift、Sony PlayStation VR、および、Microsoft HoloLensといった、消費者向けの仮想現実(VR)ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)用に、さまざまなVRコンテンツやVRビデオ・ゲームが利用できるようになるだろう。

 Gartnerによると、仮想的に体験できる、社員の研修用などの、VRコンテンツやVRビジネス・アプリも、ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)市場の成功に重要であるという。

 今後、企業で使用される、ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)が増加し、2018年には、ビジネス向けに設計されたHMDは、市場に提供されるHMDの26%を占めるだろう。

 企業において、ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)は、設備修復、点検、および、保守作業などの、従業員の教育研修用に使用されるだろう。

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