「若手芸人が原発を強烈に皮肉る、アンチヒーロー「原発スイシンジャー」とは?」

  by キリヤ  Tags :  

戦隊ものを模した強烈な反原発動画「絶対原子力戦隊スイシンジャー」が1月14日にアップされた。戦隊もの特有の衣装やアクション、カメラワークなどクオリティーの高さから注目が集まり、2月12日付の東京新聞「こちら特報部」で大きく取り上げられた。

「絶対原子力戦隊スイシンジャー」http://youtu.be/0AcQJE_R0iw

絶対原子力戦隊は、正義の味方「東電レッド」「経産省ブルー」「マスコミホワイト」の3人が、黒装束の敵「怪人反原発男」と戦う、という設定。もちろん、痛烈な皮肉だ。
 動画は、オリジナルテーマ曲にあわせて、3人がポーズを決める本格的なプロモーションビデオに仕上がっている。

「スイシンジャーのテーマ」作詞・中洋人 作曲・さかぐちそう

地球が悲鳴をあげている(Don’t worry!)
恐怖に怯える人がいる(Don’t mind!!)
だけど譲れない物がある
(利権!天下り!スポンサー!)
力を合わせて掴み取れ
(原子力からの撤退はいたしません!)
Get! Get! Get!原発マネー!
原子炉 Bang! Bang! ぶっこわれても
前しか見えない スイシンジャー!

危険を指摘する人がいる(Shut up!)
すべてをなくした人がいる(Gomen!)
だけど捨てられない夢がある
(もんじゅ! 六ヶ所村! 核兵器!)
たとえどんなに危険でも
Go! GO! GO! 強引に!
(安全性は国が保証いたします!)
エナジー全開!ウラン爆裂!
臨界越えろ! スイシンジャー!

 この動画を作ったのは、若手コント集団「尾米タケル之一座」。一座は2011年7月、お笑い芸人、中洋人さん(34)の呼びかけで集まった4人で結成された。福島第一原発事故以前は、原発問題に全く興味を持っていなかった中村さんは事故発生後、『これやばいんちゃうか』と思ったという。原発問題について調べるほどに、危機感は募っていった。だが、事故後しばらくたつと原発報道は激減。自身もお笑いライブで原発問題を取り上げることはなかった。原発問題を口にすれば間違いなく客席は引く。事故から目をそらす空気に、いつのまにか中村さん自身も加担していた。
 なんとかしなければとの思いで計画したのが、反原発コントフェスだ。フェスと銘打ってはいるが、裏方も出演も一座の4人のみの手作りイベントだった。
 満を持して発表した原発コントは、想像通り「ドン引き」された。だが、ネットにアップした動画には、じわじわと注目が集まっている。
 お客さんがみんな笑ってくれたら、原発問題が本当に理解されているということになる、と中村さんは思っている。原子力ムラの非常識を、自分たちの常識で笑い飛ばすために。

福島県生まれ。高校中退後、上京。 アルバイト生活中にタロット占いと西洋占星術を独学で習得。のちにヘイズ中村氏に師事し、20世紀最大の魔術師クロウリーの秘儀を学ぶ。 雑誌やウエブの占いライターをしながら小説を書き、 1998年児童文学作品でデビュー。 2000年、SF小説で小松左京賞努力賞受賞。 現在も占い師とライターの兼業。 日本児童文学者協会会員。日本臨床心理学会会員。

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