ビッグデータとモノのインターネット(IoT)は、スマートシティを、どのように構築するのだろう? 2015年12月23日
By Raj Kosaraju、icrunchdatanews
2016年には、ビッグデータとモノのインターネット(IoT)に関する話題が、よく聞かれるようになるだろう。
(続き)
4.スマートシティの構築には、ビッグデータとモノのインターネット(IoT)を利用する、利点がある。
5)コロラド州のBoulderに、Xcel Energyは、「スマートグリッド」をテストするために、スマートメータを顧客の家に設置させた。
これは、ユーザが、Webサイトにログインすることにより、リアルタイムで、シンプルに、エネルギの使用状況を見られるようにする。
このスマートグリッドは、電力会社が、将来の電力の使用量を予測するのを支援し、将来の基盤やエネルギの需要を、より適切に計画できるようにする。
都市のIoT対応デバイス、乗り物、および、基盤を接続することで、政府とパートナーが、エネルギや水の消費を低減したり、人々が効果的に移動したり、生活の安全や質を改善したりできるようにする。
都市全体の、大気汚染を監視したり、エネルギの消費を監視したりすることで、専門家や市民は、さまざまなサービス(公共の街灯、交通信号、監視カメラ、公共ビルの空調など)に要求される、エネルギーの消費量の詳細を得ることができるようになる。
6)デンマークのCopenhagenは、街灯を、2万個のLEDに置き換え、再生可能エネルギーを利用し、IoTシステムに対応させる意向である。
7)スペインのSantanderは、都市に設置した、12,500個のIEEE、GPRS、および、RFIDセンサーにより支援され、エネルギのコストを25%、廃棄物のコスト20%、それぞれ、低減させる意向である。
8)韓国のSongdoは、ゴミの量を把握するためのセンサーといった、IoT対応技術を使用して、ゴミの収集を改善していく意向である。
韓国のSongdoは、新たに、最初から造られた都市であり、スマート技術が、最初から統合されている。
スマートグリッドを通して、エネルギの需要や供給を規制し、監視できるようにする、すべてのビルに、ターミナルがある。
このスマートシティの構築において、固形廃棄物を燃料に変えるための技術やシステムの開発には、Ciscoが、パートナーとして参加している。
Ciscoは、スマートフォンで、家庭のアプライアンスやユーティリティを制御できるようにするために、テストしている。
9)カリフォルニア州のSan Joseは、ゴミの収集、灌漑、電気、駐車場などのサービスが、データ収集ソフトウェアを使用して、インターネットを通して制御され、監視される。
10)スコットランドのGlasgowは、スマートシティを構築しており、交通の状況(渋滞、事故、犯罪など)から、より多くのデータを収集し、クラウド・ベースのビッグデータ&分析を行うことで、運輸システムを管理することに焦点を合わせている。
IoT技術を使用した、この交通システムは、例えば、運転手が、最も近くの、利用できる駐車スロットを検出できるするようなシステムで、トラフィックを効率化している。
バスに乗る人は、スマートフォンを使用して、バスの位置をリアルタイムに把握したり、何時ぐらいに、バス停に到着するかの通知を得たりすることができる。
また、道路の街灯や信号に取り付けたセンサーで、騒音のレベルや大気汚染のようなデータを計測し、地方自治体が、どの地域の騒音や大気汚染などを改善すべきかを、理解するのを助けている。
我々は、現在、スマートシティの革新の初期の段階にいる。
ビッグデータ&分析とIoTのような新技術の統合で、都市は、エネルギーを節約したり、収集されたデータで、トラフィックが、うまく規制されたりすると、市民に対する価値が、生成されるようになるだろう。