Hello Barbieのような、インターネットに接続された、会話ができるスマート人形は、子供たちを魅了するが、親を不安にさせる。 2015年12月17日
By Geoffrey A. Fowler、WSJ
4) スマート人形は、映画「ターミネーター」に登場する、架空の自我を持ったコンピュータSkynetか?
これらのスマート人形が、子供の想像力の育成を妨げるかどうかどうかを理解するための、最も良い方法は、それらの基本的な技術を知り、実際に、子供と会話している様子を観察することだろう。
これらのスマート人形と、人工知能(AI)パーソナル・アシスタントSiriの間には、いくつかの違いがある。
Siriは、友達のふりをしない。
Siriは、ファッション・センスが気に入っていると、子供に話しかけることはないだろう。
スピーチ・ベースのプログラムが組み込まれた、スマート人形は、より友達のように、子供と会話することができる。
スマート人形、Hello Barbieの主な役割は、子供と、ファッションや旅行やペットなどの話題を、友達のように会話することのようだが、会話を通して、子供の想像力の育成に、どのような効果があるかは、まだ、明らかになっていない。
Rileyは、スマート人形の応答がなかったり、気に入らない返答が多かったりすると、欲求不満で、人形に怒っていた。
このため、このスマート人形は、子供が欲求不満にならないように、子供の好みや関心などを、会話から学習しているようだ。
スマート人形、Hello Barbieが、「どのようなペットを飼っていたの?」と、Rileyに質問すると、Rileyは、「イルカと泳いだことがあるよ。」と答えていた。
Rileyは、「私は、魚を飼っていけど、死んでしまったわ。」と続けていた。
「それは、可哀そうね。」と、スマート人形は、答えた。
「私は、ペットを死なせてしまったが、ペットとの思い出を、いつも大事にしているわ。」と、Rileyは答えた。
Hello Barbieが、別の話題を提供すると、Rileyは、すぐに、その話題に移っていた。
10年以上、子供たちが、ロボットと対話することに関する研究している、MITのSherry Turkle教授は、異なったリアクションを取った。
「なぜ、我々は、このスマート人形が、死ぬことを知っているふりをさせたのだろう?」と、Sherry Turkle教授は述べた。
Sherry Turkle教授は、Hello Barbieを、無害なオモチャとして見ていない。
ToyTalkは、友達との会話を、おもちゃに置き換えるのではなく、むしろ、Hello Barbieは、子供の思考力を伸ばす手段として考えているとしている。
MIT Media Labの個人的なロボット・グループのディレクタ、Cynthia Breazeal教授は、スマート人形に対し、それ程悲観的ではなかった。
Cynthia Breazeal教授は、ロボットが、デリケートなことで役に立つことができ、子供が、さまざまな話題で、友達と会話できるよう、幼稚園に入園するための準備になるかどうかを調べている。
Cynthia Breazeal教授は、来年にも、しゃべるオモチャの販売を開始することを計画している、企業の創設者でもある。
このロボットは、可愛い、デジタルなアニメの顔を持つ、Jiboと命名された。
Jiboは、陽気に回転でき、「Jibo、写真を撮って」のような、音声コマンドに従うことができるようになるようだ。
Jiboは、最初の「ソーシアル・ロボット」と呼ばれており、家庭において、家族を和ませるよう設計されている。
(続く)