IDCによると、世界における、さまざまなイニシアチブにより、2019年には、モノのインターネット(IoT)への支出が、1兆3000億ドル近くになるという。 2015年12月10日
IDC Spending Guideによると、世界における、モノのインターネット(IoT)への支出が、2015年の6986億ドルから、17.0%の年平均成長率(CAGR)で成長し、2019年には、1兆3000億ドル近くになると予測している。
2015年に、地域的には、アジア/パシフィックが、世界のIoTへの支出の合計の、40%以上を占め、リードしている。
IDCは、2位に北米と3位の西欧の両地域を合わせて、2015年に、IoTへの支出は、2500億ドル以上になると見積っている。
2015年に、IoTへの支出が、最も速く成長しているのは、ラテンアメリカ(26.5% CAGR)で、西欧、中央&東欧が続いている。
アジア/パシフィック地域において、IoTへの支出が多い、新興国は、中国、インド、および、フィリピンであり、政府が、IoT基盤の開発やビジネスの近代化に投資している。
業種別では、製造と運輸が、世界のIoTへの支出をリードしており、2015年に、それぞれ、IoTへ、1656億ドルと787億ドルを支出している。
今後、5年間に、IoTへの支出が、最も速く成長する分野は、保険(31.8% CAGR)、ヘルスケア、および、消費者になるだろう。
・中央&東欧(CEE)と中東&アフリカ(MEA)において、最も速く成長している、IoTの分野は、施設や設備の運用、監視、管理、制御、保守などを自動化し、最適化する、スマート・ビルである。
・ラテンアメリカにおいて、最も速く成長している、IoTの分野は、サービス・データが、フィールドから、自動的に測定、記録、転送される、保守&フィールド・サービスである。
・アジア/パシフィックでは、保険テレマティックスが、車に設置されたデバイスで、運転手の振舞いを監視するために使用されており、保険の方式や率を決定する方法として、採用されている。
・北米において、モバイル・デバイスからのデータを、リアルタイムに収集するための方法として、店舗内のコンテキスト・マーケティングが、急速に成長している。
IDCによると、急速に増えている、他のIoTの使用例には、コネクティッド・カー、緊急システム、インフォテインメント、セキュリティ、車同士のコミュニケーション、車と交通システム基盤とのコミュニケーションなどの分野があるという。