Googleが、第2世代のCloud SQLで管理された、MySQLデータベース・サービスのβ版を発表した。 2015年12月11日
By Jaikumar Vijayan、eWEEK
Googleによると、更新されたCloud SQLで管理された、MySQLデータベース・サービスは、以前のサービスよりも、より多くのスケーラビリティと、優れた価格/性能比を提供するという。
Googleは、Cloud SQLで管理された、MySQLデータベース・サービスを開始した4年後の2015年12月10日に、第2世代のCloud SQLサービスのβ版を発表した。
Googleによると、同社のクラウド・サービスの1つである、更新された、第2世代のCloud SQLサービスは、同社のクラウド基盤サービスやクラウド・ストレージ・サービスを提供する、改善されたGoogle Compute Engineを利用しているという。
Googleのプロダクト・マネージャ、Hesterberg氏によると、同社の第2世代のCloud SQLサービスは、第1世代のCloud SQLサービスよりも、7倍高速であり、10テラバイトのデータ容量と、インスタンス当りの104GBのメモリまで利用できるという。
Cloud SQLサービスは、企業が、Googleに、MySQLデータベースを管理する作業を、すべて委託できる、完全に管理されたクラウド・サービスである。
Cloud SQLサービスとして、Googleは、データのバックアップ、複写、リカバリ、および、ビジネスの持続性といった、作業を受託する。
Googleは、Cloud SQLサービスを使用している、企業の振舞いにおける、セキュリティのパッチやソフトウェアの更新を適用することにも責任を持っている。
GoogleのMySQL Wire Protocolのサポート、Connector/NETやConnector/ODBCのような、他のオープンな標準SQL仕様のサポートは、企業が、インターネットに接続された、クライアントやアプリケーションから、Cloud SQLで管理された、MySQLデータベース・サービスを利用できるようになることを意味する。
これには、Google Compute EngineとManaged VMsで実行する、アプリケーションも含まれる。
現在、Googleの第1世代のCloud SQLサービスが、Google Appエンジンからの接続性を提供しているが、直ぐに変化するだろうと、Hesterberg氏は述べた。
アドミニストレータは、Cloud SQLサービスを、任意のクライアントから管理するために、MySQLコマンド・ライン・ツールといった、標準のツールを使用できるようになる。
GoogleのCloud SQLサービスは、アドミニストレータが、変動要因を適用するために必要とされる、SQLデータベースのインスタンスをパワーアップ、あるいは、シャット・ダウンするために、同社のブラウザ・ベースの管理パネル、Cloud Consoleのようなツール、および、コマンド・ライン・インタフェースを使用できるようにする。
Googleの目標は、企業が、必要とするだけ、Cloud SQLサービスを利用できるようにして、データベースを最適化するのを、さらに容易にすることである。
第2世代のCloud SQLサービスのβ版の期間中、Googleは、企業が、Cloud SQLサービスを使用するのを増やすために、継続して利用できるサービスを、あらゆる顧客に提供している。
β版のフェーズにある、新たなCloud SQLサービスの利用を試みている、すべてのユーザは、どれだけ多くのサービスを使用しているかに関わらず、最大の割引を受けることができるようになるという。
Cloud SQLサービスは、使用した分だけ、料金を支払うモデルも持っているので、企業は、このサービスを契約する必要がない。
Hesterberg氏によると、継続して、Cloud SQLサービスを使用するユーザは、一般的に、最適なCloud SQLサービスを割引価格で利用できるようになり、断続的に、Cloud SQLサービスを使用するユーザは、使用した分だけ、瞬間的に、チャージされるようになるという。
Hesterberg氏によると、自分たちのデータを、Cloud SQLサービスへ移行する方法を模索している、企業は、Googleとパートナー関係を持つ、Attunity、xPlenty、および、Talendといった、ITベンダの支援を受け、Cloud SQLサービスを利用することもできるという。
同様に、Googleは、Bime、Tableau、ScaleArc、および、WebYogのような、他のITベンダとパートナー関係を組み、データの視覚化や、データベースの監視のような分野において、企業を支援していくようだ。