いつの間にか12月になっていて、しかし今年も間もなく終わりだなという感じもしない師走。
クリスマスに年末年始と師走という文字通り忙しかったり、あるいは暇だったりと人それぞれ。
そんな時期に流行るのがレンタルビデオショップだ。しかし、動画配信サービスもあらかた出そろって競争が激しくなっている。
ある報道資料によると、こんな分析がされていた。
レンタルショップの代替サービスと捉えられる動画配信サービスの現状について探ってみると、映像ソフト市場規模の推移のとおり、レンタル市場の縮小傾向となっていますが、それに伴った動画配信市場の拡大はそれほど伸びていません。また、レンタルビデオ利用率にも変化は見られず、日本における映像コンテンツを楽しむ有料サービスはレンタルショップが根強く、動画配信サービスの浸透には時間が必要であると考えられます。
そこで、厳しい市場でしのぎを削るサービス中、以前dTVのレビュー記事を書いたが、今度はU-NEXTをレビューしたい。
【参考記事】
月額500円の映像配信サービス『dTV』の使い勝手は? 様々な条件で試してみた!
http://getnews.jp/archives/1236757
例のよって、会員数やコンテンツ数には一切目を付けず、個人の好みの問題によるところが大きいので、使い勝手や利用料金といった点だけにスポットを当ててレビューする。
U-NEXTはスマホアプリや、写真のようにタブレット端末のほか、PCのブラウザやターミナルを接続してテレビで見ることもできる。
料金は月額1990円と高め。
しかし、特筆すべき点は、雑誌や書籍までも読み放題となるところだ。もちろん映像も書籍もペイパービューやレンタル、またはポイントでの視聴や読書という有料のものもあるが、基本料金で使えるコンテンツも多い。
スマホアプリのスクリーンショットは取れなかったので、PCブラウザのスクショで恐縮だが、中央右のメニューに「その他(ハートマーク)」というの項目がある。
これは大人向けのコンテンツということになる。これも特徴の一つだろう。
月額1990円は確かに高いのだが、この中には概ね新作を2本視聴できるだけの1000円分のポイントが付与され、レンタルビデオを2本以上借りる向きにはお得といえるだろう。そういう人の場合は実質990円になるからだ。
しかし、レンタルビデオショップを全く利用しない人には月額1990円は悩みどころだ。
コミックも基本料金で大半はOKだが、こちらにも大人向けと、なんといわゆる腐女子向けのコンテンツもある。
その方面に興味のある女子にはお勧めだと言っておこう。実際に自称腐女子に聞いたところによると、「書店で買うのも恥ずかしいしめんどくさいので、こういうサービスは自分の好きなコンテンツがあればいいかな?」ということだった。
友達同士でワイワイ言いながら、気の合う共通のコンテンツを探すのもまた楽しい。
検索は作品名やアーティスト名を直接タイプするか、カテゴリーからダラダラとレンタルビデオショップの棚を見回すがごとく好きなものを探す手もある。
実際に好きなコンテンツを女子たちに見てもらったが、好きな俳優さんだったのかキャーっと声を上げていた。
レンタルビデオショップでは無理な行為であろう。
記者が試したところによると、スマホアプリは映像のダウンロードに対応し、PCブラウザはほぼ何でも使えたので、今あるPCやタブレット、スマホで使用できないデバイスはないだろう。
1990円が高いか安いかの判断は読者にお任せするが、無料試用期間でのぞいてみるのも悪くはない。
秋の夜長は終わったが、冬のひと時をレンタルビデオ視聴や読書で過ごそうと考えている方には一考の余地はあるのではないだろうか。
※写真はすべて記者撮影