香港エクスプレスというLCCが日本に就航して2周年を迎え、CEOが来日して記者会見を行ったので取材した。
同社は就航2年で13機のエアバスA320を保有し、日本へは羽田、成田、関西、福岡、名古屋、広島へ就航している。
そのうちの数機は、香港飲茶の愛称が付いており、シューマイ、チョンギュン(春巻)等の名称が採用されている。
アジア太平洋担当シャーマン・ルックGMは会見で要旨、次の通り述べた。
「日本のお客様には定時運航性というのは関心のある事項のうちの一つだと思います。2015年上期の定時運航率は82.7%を誇ります。また、安全性は最も大切な関心事項だと思いますが、IATAの安全監査プログラムに登録されており、世界的なスタンダード基準に準じていますので安心してお乗りいただけます」
「機材については2016年中旬までにエアバスA320neoとA321計6機を導入予定しています。また、ネットワークはアジア太平洋地域に20都市で、週300便を運航しています。日本へは週82便を運航しています。日本・香港間の便数は全航空会社中2番目で、LCC中では1位です」
また、アンドリュー・コーエンCEOは要旨、次の通り述べた。
「日本への就航2周年を迎えられたのは、みなさまのおかげだと本当に感謝しています。香港へは日航や全日空をあわせた便数より多くの便を就航させていただいています。2年間で運賃を約60%低減させることができました。これにより香港へのお客様が増えました。これから日本線の便数を増やす計画であり、6都市以外にも新たな就航地を発表できる準備を進めています。そして本日、日本向けに特別なプロモーションを発表いたします。本日発表のプロモーション運賃は、片道1300円で提供いたします」
同社がこの日発表したプロモーション運賃は、片道1300円というもの。
予約期間は12月15日までで、適用旅行期間は2015年12月15日から2016年10月29日まで。
最初の2日間は東京便でプロモーション運賃を提供、その後48時間ごとに別の路線で同運賃を提供するとのことだったが、その順序は公表されなかった。
注意しておかなくてはならないのは、国際線には燃料サーチャージというものが付きもので、これに各種の税金や空港設備利用料がかかるので、LCCといえども1300円で搭乗できるわけではない。また、事前に座席を指定したり、預託手荷物があったり、機内食を注文したりするとその都度料金がかかるのは言うまでもなく、運賃決済をする場合でもバウチャー以外での支払いには900円の手数料がかかるので、それらを合計した額が支払総額となることに注意しなければならないだろう。
また、この手の運賃は座席数に制限があるのことが当たり前なので、この点について質問したところ、期間中の全発売座席は2000-3000席とのことだった。
しかし、記者が東京発着で検索した範囲内では、その運賃で搭乗できる便は東京発ですでに数便しかなく、香港発では見つけることができなかった。
ただ、うまく安い日程を見つけることさえできれば、香港往復で総額2万円を切る支払額では確かに気軽に旅行できる安さと言えるのではないだろうか。
※写真はすべて記者撮影