技術は、退職者を、どのように変えるか?(6)

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 さまざまな技術やサービスは、退職者が、働くことを容易にし、健康を保ち、家庭で暮らし、友人や家族や社会との接触を維持する。 2015年11月29日

 By Joseph F. Coughlin、WSJ

 定年退職を迎える世代の人達に対する、とっておきの質問は、「これから先、どのように、長生きしますか?」という単純なものだろう。

 多くの人達は、定年退職したあと、長い生きして、より多くの自由な時間を、どのように過ごすがも、大きな課題になるだろう。

   (続き)

5)住居を維持すること。

 住居を維持することは、高齢の退職者に取って、大変な問題になるかも知れない。

 多くの高齢の退職者は、家の清掃や維持に取り組んでいる。

 モノのインターネット(IoT)は、家の清掃や維持&管理や家事を支援し、これらの作業を簡素化するだろう。

 既に、家の基本的な機能の制御を容易にする、スマート・ハウス・システムはある。

 Nestのような、家庭用のスマート・サーモスタットや監視システムは、休暇で外出中に、高齢の退職者でも、スマートフォンで、ある程度、家庭を監視できるようにする。

 また、人々は、同じスマート・ハウス・システムを使用して、帰宅する前に、家の空調を付け、適切な温度にすることもできる。

 スマート・アプライアンスは、退職者が、ものを追跡したり、簡単な作業を引き継いだりすることを支援する。

 例えば、スマート冷蔵庫は、中の食料品の減り具合や鮮度などを監視し、好みの食料品が足りなくなったことを、所有者に警告したり、自動的に、登録されているオンライン店舗に注文し、配達して貰ったりすることもでき、高齢者の退職者の負担を低減できる。

 高齢者の退職者の家事を助け、負担を低減するようなタイプの、スマート・アプライアンスもある。

 例えば、Roomba掃除機は、家の床掃除を代行してくれ、Amazonの会話のできるスピーカ、Echoは、自然な音声コマンドで、所有者のスケジュールをチェックしたり、オンライン通販で、商品やサービスを注文したりできるようにする。

 精神的な問題に苦しんでいる、高齢の退職者を、精神的にケアするような、スマート・アプライアンスも実現している。

 例えば、Paroのような、痴呆症のような状態の人々を支援するよう設計された、治療ロボットもある。

 この癒し系の治療ロボット、Paroは、100近くのセンサーを持ち、精神的な問題に苦しんでいる人達が、頭、足ひれ、尾っぽなどに触れたのに反応し、顔の表情や声などで、さまざまな応答を返すことができるという。

 スマート・ハウスやスマート・アプライアンスのような、インターネット対応のスマート・デバイスだけでなく、WashioやHello Alfredといった、インターネット・サービス会社も出現し、家庭の維持や管理をより容易にしている。

   (続く)

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