履歴書の資格欄を埋めつくした~い!なんと驚きの乗り物を公道で走らせる事が出来てしまう「資格」とは・・・?
就職や転職を行う時に、必ず記入が必要なのが「履歴書」です。
しかし、いざ、「履歴書」を書こうとすると、「資格」欄に記入する様な資格が無くて困ってしまう人が多いかと思います。
何か一つでも多く資格欄に記入出来る資格があれば、面接や書類選考の時に、ライバルに一歩差を付ける事が可能です。
そんな時は、自動車教習所で取得出来る資格で差を付けましょう。
はたしてその資格とは・・・?
「大型特殊自動車免許」
取り急ぎ、ご報告致します!
自動車教習所で資格がゲット出来る「大型特殊自動車免許」の資格とは?
「大型特殊自動車免許」とは、ショベルカー、ロードローラー、フォークリフト、クレーン車等を「公道」で走らせる為に必要な免許です。
(実際これらの車両で作業を行う際は、別途作業用の免許が必要です。)
この資格は、自動車教習所で、所定の教習を受講して、卒業検定に合格すれば資格を取得する事が可能なのです。
また、面白い事に、戦車を「公道」で走らせる場合も、この免許があればOKです。(実際戦車の操作を行う際は、別途作業用の免許が必要です。)
そして、おそらく、いわゆる乗用人型ロボットを「公道」で走らせる場合も、この免許があればOKになる筈です。(実際ロボットの操縦を行う際は、別途操縦用の免許が必要になるかと思います。)
「・・・自動車教習所で教習を受けて試験に合格するだけでこんな資格が取れるなんて凄い!どうやって受講すればいいの?」
この度、筆者は、一念発起して、自動車教習所で「大型特殊自動車免許」の教習を受講してきましたので、体験レポートをご報告致します!
自動車教習所の「大型特殊自動車免許」の教習を受講してきました!体験レポート!
まずは、最寄りの自動車教習所で、「大型特殊自動車免許」の教習を行っているかどうかをネットで検索してみましょう。ネット環境の無い人は、直接、自動車教習所などに問い合わせてみるのも良いでしょう。
指定自動車教習所 (自動車教習所) の教習では、路上教習はありません。所定の時間の教習を終え、場内コースで行われる卒業検定に3か月以内に合格すれば、資格を取得する事が出来ます。
規定教習時間は以下となります。
所有免許:技能時間:学科時間
四輪免許:六時間:免除
二輪免許:十時間:免除
なし:十二時間:二十二時間
私は、既に四輪自動車免許を持っていたので、技能時間は六時間、学科時間は免除でOKとなりました。
教習所に入校の申し込み手続きを行い、早速教習が開始となりました。
教習一時間目
まずは一時間目開始。教習車は「中折れ式」と呼ばれるタイプのホイールローダーでした。車両の真ん中が折れて曲がっていく独特の操作感が特徴です。四輪自動車の乗車感とは全く異なりますね。着座位置がとても高いです。眺めは良いですが。
したがって、最初は運転感覚に戸惑う事となりますが、まあ、じきに慣れる事でしょう。AT車だったので、クラッチ切り替えをしなくて済むので助かりました。教習車に乗り降りするのは車両に備え付けられた梯子を利用する事になるので、特に下りる際に転落しない様注意しましょう。
自動車の運転と比べると、とにかく最初は車両がグラつきます。遠くを見ながら運転するのがコツです。そして走行時に車体の揺れる事、揺れる事。乗用車には完備されているサスペンションが教習車のホイールローダーには付いていないのがその理由です。
教習一時間目から卒業検定を意識した内容の教習が行われました。まずは車の乗車、エンジンの掛け方、バケットの上げ下げを習いました。卒業検定までに段取りを忘れない様にしなければ。でもなかなか覚えられない・・・( ;∀;)
教習二時間目
教習車の運転が慣れてきた所で、ホイールローダーのアーム・バケットの上げ下げや引き倒しについての細かい指導が行われました。走行前にきちんとバケットを少し上げて引いて、走行後にバケットをきちんと下げて倒さないと、卒業検定では減点の対象になってしまうので、注意が必要です。普通自動車を運転している人には馴染みのない操作の為、つい忘れがちになります。注意しましょう。
「エンジンかけたらアームの操作、エンジン切る前にアームの操作」です。
あと、ハンドルを回す際、左手でノブを掴んで回す場合は、必ず右手を添えて回します。こうする事により運転時の走行が安定する事にも繋がります。
教習三時間目
三時間目ともなると、大型特殊の教習で最大の難関である、「バッグの右左折方向転換」の指導が集中的に行われました。
バッグの方向転換のコツとしては、「縁石と後輪をバックミラーで確認しながらバックする。クの字型になっても構わない」です。
ホイールローダーをクの字でバックで入れきったら、その場でハンドルを戻せばバケットの向きは直ります。出発する際は、コースにもよりますが、目いっぱいハンドルを切っても大丈夫な様です。
中折れ式のホイールローダーは、大きい自動車の運転の場合、必ず気にしなければならない「内輪差」というものが存在しないので、後輪の軌跡をそのまま前輪が通る事になります。つまり後輪が縁石を踏まずにバックが出来れば、そのままバッグの右左折方向転換が可能となります。(勿論、四方が障害物に接触しない事が前提となります。)この独特の車両操縦感覚については、ひたすら体で覚えていくしかありません。ただ、普通の車と比べると、四方の視界は開けているので、慌てずに操作すればなんとかなります。
この時限で、第一段階の見極めが行われます。
教習四時間目
第二段階の一時限目となります。この頃から完全に卒業検定を意識した教習が行われます。直進、周回、右左折、バッグの右左折方向転換、加速といった内容の教習がひたすら行われます。教官より「左折時、大廻りし過ぎている」との指摘を受けました。左折時は、縁石と付かず離れずの位置をキープする必要があります。普通の自動車と違って内輪差は無いので、前輪と縁石の間隔をきちんと保って走行すれば、さほど難しくはない筈です。慌てさえしなければ大丈夫でしょう。
教習五時間目
五時間目も、ひたすら卒業検定を意識した教習が行われます。バケットの上げ下げやバックの方向転換の練習でつい忘れがちになりますが、基本的な安全確認についても注意が必要です。車両感覚が異なる為、頭では分かっていても、つい忘れがちになってしまいます。教習中、何度か安全確認の不備の指摘を受けてしまいました。「何年自動車運転しているんだよ?」という話ですが、車両感覚の違う乗り物に乗っていると、普段出来る事をつい忘れてしまうのです。卒業検定に向けて要注意ですね。右左折の時には縁石に注意、曲がり切ったら、すぐに視線を遠くに戻して車両のふらつきを防止するのがコツとなります。
教習六時間目
六時間目は第二段階の見極めとなります。「バッグの右左折方向転換」については、なんとかコツを掴める様になってきました。後輪の入射角度と、ハンドルを回すタイミングを頭に叩き込みます。前回の教習の際指摘された、安全確認についての不備や、一時停止についても指摘がありましたが、最終的にはOKを頂き、卒業検定に進む事となりました。
卒業検定
ついに卒業検定日。「平常心を忘れなければ大丈夫!」と自分に言い聞かせて検定に臨みます。深呼吸した後、検定車に乗り込んで、エンジンを掛けようと思ったら上手くかからない。パニック!何度か目になんとかエンジンがかかったので出発はしたものの、その時点でもう完全いテンパってしまいました。事もあろうに、出発から2回目の右折時に安全確認を怠り、ブレーキを踏まれ、検定中止!ショック!
一時間の補講の後、再度卒業検定と相成りました。ガーン。
補講
補講では、卒業検定中止の原因となった、安全確認の練習をひたすら行いました。通常、自動車を運転している時はなんなく出来ていた安全確認も、乗り物が変わると、途端に勝手が変わってしまい、ちょっとパニックになったら忘れてしまう事が有る事が今回明らかになりました。検定車でも正しく安全確認が行える様、ひたすら体に覚えこませます。
卒業検定(2回目)
二回目の卒業検定日。「安全確認と平常心を忘れなければ大丈夫!」と自分に言い聞かせて検定に臨みます。深呼吸した後、検定車に乗り込んで、エンジンを掛け、検定スタート。今回は一発でエンジンがかかりました。平常心を忘れず、愚直なまでの安全確認を行い、止まるべき所では止まり、曲がるべき所では曲がり、スピードを出すべきところではきちんとスピードを出しました。途中、ちょっと自信の無い箇所もありましたが、なんとかブレーキを踏まれることなく卒業検定は終わりました。
しばらく控え室で待機後、検定結果の発表が行われ、無事卒業検定は合格となりました。
「自動車教習所で教習を受けて試験に合格するだけで、戦車やロボットを公道で走らせる事が可能な資格「大型特殊免許」。
これを取っ掛かりにして、様々な資格に挑戦していきたいですね!」
※Girlsイラスト:http://furu-yan.jimdo.com/(筆者自筆)
※イラスト:GATAG|フリーイラスト素材集 http://free-illustrations.gatag.net/