Googleは、ソーシャル・ネットワーキングへの野心を縮小させ、Google Plusの簡素化版をリリースした。 2015年11月17日
By Alistair Barr、WSJ
2012年に、ドイツのHanoverで開催された、CeBIT技術コンファレンスで、Google+の看板の準備をしている作業者
2011年に開設された、Google Plusは、世界で、何億人ものユーザが、友達や知人と、連絡を保ち、コミュニケートしたり、コンテンツを共有したりするのを支援している、ソーシアル・ネットワーク・サービスを提供している、Facebookに対抗する、GoogleのSNSサイトである。
Google Plus(Google+)は、AlphabetのGoogleが、ユーザの関心のあるデータや、価値のあるアイデンティティを収集するのを助ける。
しかし、結果として、Google Plusは、多くの他のGoogle製品に対する、ハブとしての役割を果たそうとしたが、複雑で、紛らわしい、ソーシアル・ネットワーク・サービスになったので、このSNSサイトで、時間を費やすユーザは、あまり多くならなかった。
新しいGoogle Plusは、共通の興味を持つユーザ同士をつなげることを目的としており、ユーザが、自分の興味のある、トピックやコンテンツを見つけやすくし、フォローできるようにする「コレクション」と、同じ興味を持つ、ユーザのグループが、ゲームや絵などに関するトピックについて議論できるようにする、「コミュニケーション」の2つの機能に、焦点を合わせている。
従来のGoogle Plusと、新しいGoogle Plusの主な違いは、他の話題の投稿を受け取ることなく、関心のある、特定の主題に関する、メンバーの投稿をフォローできることであるという。
ハングアウト(Hangouts)メッセージング・サービス、イベントを編成するためのツール、および、位置を共有するための能力は、Google Plusから取り去られた。
新しいGoogle Plusでは、写真を、従来通り、アップロードできるが、写真に写っている人に、タグ付けする機能は制限されている。
これらの機能やサービスは、スタンドアローンの製品として、生き残るだろう。
これらの中には、Google Photosストレージ・サービスといった、成功している機能もある。
Googleは、Google Plusを、ユーザが、興味のある情報やコンテンツを共有する場所として、便利なように簡素化していく。
Stone Temple Consultingは、写真、ビデオ、音楽、ビジネスなどに特化した、SNSサイトは別として、多くの人々は、友達と連絡をとったり、おしゃべりしたり、興味のある情報やコンテンツを共有したりするためのSNSサイトとして、Facebook以外の場所を、あまり必要としていないと述べた。
Stone Temple Consultingによると、これが、Googleが、Google PlusのSNSサイトの機能を充実させることから、簡素化させることに焦点を合わせている理由だという。
Googleは、Google検索、Googleマップ、Google+などと統合できる、「Googleマイビジネス」という、小売店やSOHOや商店街や学校などが、お店SNSサイト、商店街SNSサイト、学校SNSサイトなどを、容易に構築できるようにする、SNSサイト構築プラットフォームを、ソーシャル・ネットワーク・ビジネスの一貫として提供している。
どちらかというと、Facebook内の情報やコンテンツは、Google検索で見つかりにくく、Google+内の情報やコンテンツは、Google検索で見つかりやすい気がし、Facebook内で、情報やコンテンツを検索することも難しいと思う。
Googleは、Google検索で、店に関する情報を見つかりやすくしたり、Googleマップで、視覚的に、店の場所や行き方を見つけやすくしたり、Google+で、店の広告やイベントの案内、口コミや評判を掲載したり、ハングアウト(Hangouts)で、顧客やパートナーとのコミュニケーションを円滑にしたり、購入ボタンで、オンライン・ショッピングを容易にしたりできる、「Googleマイビジネス」という、小さな組織(お店、SOHO、商店街、学校など)向けのSNSサイト構築プラットフォームの展開に焦点を合わせていくのではないだろうか。