いまさら天ぷら「いもや」について、何を語りましょう。
大学が多く集まる東京都千代田区の駿河台、お茶の水、神保町周辺を「日本のカルチエ・ラタン」と呼ぶことがあります。明大、法大、日大、専大…。学生時代を神保町周辺で過ごした(または、いま過ごしている)人たちにとって、「いもや」という言葉には特別な響きが伴うに違いありません(早稲田にもあるらしいけど)。
もし、周りにこれらの学校出身者の人がいらっしゃるなら、「いもやって知っている?」と聞いてみるのも面白いかもしれませんよ。神保町界隈では、有名な天ぷら屋さんです。
天ぷら「いもや」には、複数の店舗があります。ご夫婦二人で切り盛りをする店舗、いかつい男二人で切り盛りをするお店。暖簾分けされた各店舗によって、雰囲気や味が異なります。このたび訪れたのは、本店。
私が大学生だったのは、いまから二十年近く前のことですが、当時から変わらぬ職人さんが天ぷらを揚げてくれます。
天ぷら定食は700円。時代の流れとともに、値段も変わります。
天ぷら「いもや」には、とても有名な「公然の秘密」があります。それは、ご飯の大盛りは残さなければ無料ということ。
一粒でもご飯を残すと、お店の人に怒られます。お袋やオヤジやアニキに怒られたような気持ちになって、思わずシュンとしてしまいます。それでも私は、いつでも大盛りのご飯を頼み続けています。
ごま油の香ばしさが、いもやの天ぷらを特徴づけています。
ああ、ついふらりと一人で来てしまった。今度は愛する妻を連れてこよう。そう決意して、妻へのお土産に一袋の天かす(無料)をもらいお店をあとにしたのでした。
天ぷらいもや本店
最寄り駅: 神保町駅
TEL: 03-3261-6247
住所: 東京都千代田区神田神保町2-16
営業時間: [月~土]
11:00~20:00
※単品の追加オーダーは13時から ランチ営業
定休日: 日曜・祝日