8月22日(土)に、第2回となるTOKYO ICHIBA セミナーが、東京都中央区の築地市場をメイン会場に行われた。
第1回の様子は拙稿 http://getnews.jp/archives/1051158 を参照いただきたい。
今回は夏休み特別企画で親子セミナーとして開催された。
このセミナーは東京都民を対象に、築地・豊洲の両市場をバスで巡るセミナーで、市場を実際に見て卸売市場を取り巻く流通環境の変化や市場に求められる機能を学びながら、築地から豊洲に移転する必要性を知る機会を提供する。
第1回セミナーに引き続き、TOKYO ICHIBA PROJECT 応援団長の清水国明さんが親子で参加。参加者と一緒に市場を見学しながら、学んでいくイベント。また、親子で楽しむセミナーとして、水産・青果の目利き体験や、清水国明応援団長による絵手紙教室等が実施され、作成した絵手紙は実際に投かんする。
写真は会場の様子をパノラマ合成したもの
最高気温が摂氏33度と予想されるこの日、記者は築地市場に向かった。
築地市場は移転によりなくなるが、まだ時間はあるので見に行く機会も多いだろう。
都営大江戸線には築地市場駅が、日比谷線には築地駅があるが、意外と市場の構内まで乗り入れる都営バスのことは知られていない。
新橋駅前から発車する市01系統は市場の構内停留所にとまる。この系統のバスは専用車両で座席にビニールカバーがかけられているので今のうちに乗っておきたい。
写真は築地市場に入る市01系統
さて、会場では早速配布物の確認が行われる。
MCは前回と同じ結川愛寿加さんが務める。
まずは、主催者挨拶として広報担当の岡村さんが、あいさつに立った。
紹介モニターでは小学生にも読めるように振り仮名が併記され、主催者側の配慮がうかがえる。
そして、清水国明さんが親子で登場。
「あのねのね」と自己紹介するも、わかるのは大人だけ。パパやママにはうれしい芸能人の登場だ。
セミナーの後半で絵手紙を作るので、その紹介がなされ、清水さんが「これ、なんに見える?」と前列の小学生に訪ねると「おさかな~」と答える。
このように終始フレンドリーな形式でセミナーは進められた。
絵手紙のコツを解説しつつ、笑いも取るのはさすがだが、記者には前回同様に深夜ラジオ放送に聞こえてしまうのは歳のせいだろうか。
築地市場については、村上副場長が説明する。
みなさん、何とか小学生に理解してもらおうと、平易な言葉を心がけて話すが、2分、3分経過すると大人の言葉に変わっていき、子供たちへ向けてのセミナーの難しさが伝わってきた。
写真は懸命に記録を取る子供。
夏休みの宿題に生かせるといいね。
豊洲市場については、バスから車中見学となるが、概要だけ新市場整備部の浅倉さんから説明がなされた。
しかし、小学生にどこまで理解できたのかはわからないが、大人たちはうんうんと、うなずいていた。
さて、座学だけでは子供たちも飽きるだろうと企画された「目利き」の体験授業。
新鮮なものをいかに早く正確に選ぶかということについて、築地市場の仲卸のプロがレクチャーする。
その役に立つ映像をご覧いただこう。
なお、この模様を収録したのは、おそらく記者と、東京ローカルのテレビ局だけなので、貴重なものだと思う。
12分と少し長いが、無編集ノーカットなので参考にしていただきたい。
■第2回東京いちばセミナー ~魚の目利き~
https://youtu.be/TuBOJ0X5JH8
続いて、青果の目利き体験授業。
まずはナスからスタート。
続いてトマト。トマトは大きさはさほど味に影響しないそうだ。ハリのある物で、色が全体に回っているものが良いそうだ。
ブドウについては見ればわかるのだろうが、悪い例のものを探すのに苦労したという。
「ちょと、悪い房のものはないですかね?」と市場を探していると「うちに悪いものがあるわけねーだろ!」と怒られ、3日かかって悪いものを探し出したという。
そして、そのブドウを試食する時間が設けられた。
冒頭の写真は親子でのブドウ試食風景だが、市場入荷直後の果物を食べることができる機会は滅多になく、本当においしそうだった。
親子セミナーはこの後、市場見学に出かけ、報道関係者は休憩場所に先回りして待機。
今回はいつも取材撮影に協力してくれるモデルのNana.さんが、グルメライターとして記者参加。
しかし、急きょ現れたモデルなので、記者が清水さんとの非公式独占フォトセッションを組んだ。
TOKYO ICHIBA PROJECT公式キャラクターのイッチーノが子供たちを待つ間、こちらは公式フォトセッション。
MCの結川さん先導で、子供たちが市場見学から戻ってきた。
イッチーノが出迎え、こぞって記念撮影会が始まる。
昔は貨物線が汐留から入線していた貨物駅の跡地。
現在でも市場の一部として使用されている。
子どもたちがバスで豊洲市場の見学をしている間に、会場では絵手紙教室の準備が着々と進められる。
テレビ取材のインタビューに応える親子。
清水さん作の絵手紙。
「こんな風に作るんだよ~」と例を示して、参加者を回り指導していく。
筆は文字を書くように持って「書いては」いけない。
先端を持って二度と書けない線で「描いて」いくのがコツだという。
写真は線の書き方をレクチャーする清水さん
モデルでフリーアナウンサーのMC結川さん、この日は記者として参加のNana.さんとモデルツーショットが実現。
記者だけの画作りに協力してもらった。
参加者のママ作、見事なブドウだ。
この作品を描いたママ。
実は、MCの結川さんとは以前の仕事仲間。つまり元モデルさんだ。
一緒に仕事をしたらしいのだが、偶然ここで参加者とMCという形で出会い、懐かしそうに語っていた。
こちらは、参加者の子供の作。
いやいや、なかなかの出来栄えだ。
話を聞いてみると、やはり図画工作は得意だという。
ママの方は「私はあまり…」と、謙遜気味。
絵手紙はすべて写真撮影され、展示される。手紙そのものは切手を貼って、自分あてに市場内のポストに投かんして、プログラムはすべて終了。
次回の開催日は正式に決定していないが、TOKYO ICHIBA PROJECTのホームページで公開されるので、こまめにチェックしていただきたい。
写真は清水さん作の2枚の絵手紙を手にするNana.さん
※写真と動画はすべて記者撮影