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光岡自動車は同社の主力コンパクトセダン「Viewt」(ビュート)に5ドアハッチバック「Viewtなでしこ」をラインアップに加え、7月18日から発売する。
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日産マーチをベースに開発されたビュートはこれまで4ドアセダンを長く販売してきたが、女性の声を集約し、よりコンパクトで乗りやすい5ドアハッチバックを追加設定したことにより、女性にも選択の幅が広がるとみられる。
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これは22年間のロングセラーで従来車種の4ドアセダン。これよりも50センチ強、全長をショートにしたおかげで女性ドライバーの「もう少しコンパクト」という声に応える。
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フロントグリルのエンブレムは見る角度によって金色や銀色に光る格調高いもの。レトロ感と相まって高級感は抜群だ。
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後ろに回ってみると、同社初のハッチバック。リアガラスを広くとれる5ドアで、「後ろが見えにくいので不安」という女性の声をきっちり反映。
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記者が思ったこの車最大の主張は「リアエンブレム」。
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見事に女性らしさをデザインしきったエンブレム。
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そしてこのエンブレムに至っては、プチデコ車と言わんばかりのポップ感あふれるかわいさで、フロントの見た目とは大きく異なるスタイルに、「なでしこ」の主張を見た。
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大きく開くハッチバックは低い位置での荷物の出し入れに一役買う。日々のお買い物やちょっとしたレジャーには最適の選択だろう。
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同社によると、ビュート購入者の6割は女性で、流行に左右されず、個性を大切にし、自身をしっかりと持っている、まさに「大和なでしこ」のような女性が多いという。
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命名コンセプトは「凛(りん)として可憐(かれん)でありながら上品で強い芯を持った女性のようなイメージ」としている。
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開発担当者の話によると、相当前から命名のアイデアはあったようで、「なでしこジャパン」をパクったわけではなさそうだ。
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女性の声といえば、軽自動車の開発はないのかと広報担当者に聞いてみた。やはり軽自動車の要望は多いようで、具現化するかどうかは全く分からないが、検討してもいい対象であるという認識はあるようだ。
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標準の内装は可もなく不可もなくそこそこの出来のように思えるが、ダークレッドやアイボリーの本革張りオプションもあるので、これらを組み合わせることにより、相当なアップグレードは期待できそう。
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インパネまわりは必要最小限で余計なものは付いていない。ただし、こちらもオプションでクラシックインパネやアンティーク調なアナログ時計を付けることができ、なでしこを主張することができる。
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パワーユニットは1200ccガソリンエンジンでDOHC水冷直列3気筒のHR120DEを積む。
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トランスミッションは電子制御CVTで現在の主流か。
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さて、「なでしこ」なら女性にインタビューしない手はない。同社の麻布ギャラリーの大野さんと木村さんに話を聞いた。
彼氏とのドライブでこの車を彼氏が運転するのはどうですか?
「いいと思います。普段は自分で運転していても、好きな人と好きな車に乗ってドライブできるのであれば幸せです。」
では、その妄想を具体化してみようということで、大野さんが彼氏役で運転席、木村さんが彼女役で助手席に座ってもらった。
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小型車ではあるが、そんなに窮屈な感じはしない。
「恥ずかしいので写真は盛ってくださいよ!」と言われるが、残念ながら記者には写真を盛る技術はない。
「ありのままを伝えるのが記者の使命だ。」と予防線を張っておく。
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このやり取りを聞いていた光岡章夫社長が「モデルやってもモデル代は出ないよ~。」と大笑いしながら、3名そろって記者だけのフォトセッションに応じてくれた。
自動車メーカーとは思えない、このアットホームな雰囲気が個性的な車を生み出す原動力となっているのか。
「Viewtなでしこ」の車両本体価格は1,674,000円。軽自動車の最上級グレードよりも安いことになるので、軽自動車を考えている女性には選択肢に入れることは十分可能であろう。
※写真はすべて記者撮影