今回はベタベタな記事ですが、改めて秋葉原の名店『サンボ』を紹介してみましょう。
昨今の秋葉原は飲食も充実しているので、さして『サンボ』と言ってもピンと来ない可能性も否定出来ませんが、秋葉原の「アングラ黄金期」を支えた名店である事は間違いありません。
まず携帯をマナーモードにせよ!
店の歴史とか実食レポとか、そんなチャチなもんじゃねぇ…
とりあえず入店前に携帯電話をマナーモードにしないと、恐ろしいモノの片鱗を味わう事になるので要注意です。
いや、この『サンボ』では「携帯電話で通話する」とか以前に、携帯電話を表に出さない方が正解ですね。
普通の牛丼屋、もとい飲食店の感覚でいると秒殺されるので気をつけましょう。
ちなみに、かつては「秋葉原の殺伐系」の代表格として恐れられていた『サンボ』ですが、最近は比較的マイルドで御座います。
これも時代って奴ですかね。
世界最速の牛丼『サンボ』
「今、食券を渡したと思ったら次の瞬間、オカンが俺の後ろで牛丼を持って立っていた… 何を言っているのか分からねーと思うが、俺も(略 」
とにかく早いです。
早いと言うより「速い」と表現した方が良いレベルのスピードで牛丼がやって来ます。コップの水を一口飲むか飲まないかの世界です。
恐らく「世界最速の牛丼屋」は『サンボ』で間違いないでしょう。
誰かがギネスブックに申請するべき案件と言っても過言ではありません。
『牛丼大盛り』(570円)を食す
そしてマッハで提供された『牛丼大盛り』で御座います。
グラフィック的には、さしてインパクトの無い感じですが、何気に丼の上の方まで御飯があり、肉のボリュームもなかなかですね。
いや、確実に肉はチェーン店より多いです。まさに『牛丼大盛り』と呼ぶに相応しい一品で
「昭和時代の古き良き牛丼」
を、そのまま三次元化したら『サンボ』の牛丼になった感じです。
タマネギは少な目だ!
逆に、昨今の牛丼的な何かと比べた場合『サンボ』の牛丼は、タマネギが少な目で御座います。
しかし、本来の牛丼とはこう言った食べ物だったような?
「ネギダク」とか「汁ダク」とかが流行った辺りから、日本の牛丼界がおかしくなった気がする筆者です。
「スタンダードこそ至高にして究極である!」
店が普通に出すスタンダードこそ、その店の味であり、作り手が「一番美味しい」と思うベストな状態なのです。
何気に米が旨い『サンボ』の牛丼
そして丼物として大事な「御飯」ですが、これはイイ感じの炊き加減ですね。
あまり艶々な感じではありませんが、ちょいと硬めに炊いた御飯が「汁」をまとうと生まれ変わります。
言うなれば「飯をかきこむ」のにベストな炊き加減と言えるでしょうか?
あまり柔らかく炊いても汁と絡まないし、これ以上硬いと急いで食べた時に人体の急所である
「呼吸器系」
に米が飛び、むせる可能性が大です。まさにファーストフードとしての牛丼に特化した『サンボ』ならではの炊き加減に脱帽です。
『牛丼大盛り』 総評
まさに秋葉原のレジェンドと呼べる『サンボ』の『牛丼大盛り』に涙した筆者でした。
いや、流石にそれは嘘ですが『サンボ』の牛丼に「感動した」のは事実です。
あと大盛りだとボリュームあるし、汁の染みた牛肉が大量にあるので
「牛丼喰った感」
が高めなのもポイントです。ガッツリと肉料理を喰った満足感に包まれて、店を出る事が出来ます。
正直、特別美味しい「牛丼」って訳じゃないんですけど、想い出補正も相まって感動する味でした。
昨今ではチェーン店の牛丼に比べた場合、割高な『サンボ』の牛丼ですが、筆者が思うに食事と言うのは「高いか?安いか?」だけでは無いんですよね。
「どれだけの満足感を得られるのか?」
無論、安く食べられて満足するのも一興ですが、時には雰囲気とかに「お金」を使う余裕も必要かと存じます。
と、言う訳で秋葉原にお越しの際は、是非『サンボ』に携帯電話を「マナーモード」にしてから訪れてみて下さい。
秋葉原を支えた「名店の味」を楽しめると思いますよ。
牛丼専門店 『サンボ』
東京都千代田区 外神田3-14-4 国際ビル1F
営業時間 月~金 11:30~19:00
土日祝日 11:30~17:00ほぼ年中無休