私のTシャツコレクションその6【イベント篇】

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 今回は【イベント篇】として、美術展や博物館で入手したTシャツを紹介する。

ピカビア

 トップ画像の写真は『ピカビア展』のもの。ピカビアってのはダダイズムの人だっけ。展覧会は本当に素晴らしく、私は時計まで買ってしまった。

 買った当初はものすごく気に入って、ずっと嵌めていた。それだけじゃなくていつも自慢していた。
「ピカビアって知ってるか? カッコイイだろ」てな具合に。
 バチに当たったのか、少し経つと壊れてしまった。いま見ると留め具のところが少し壊れているだけで、プラスティックなので接着剤でつければ使えそうなものだ。これが実用的なものなら、そうして使用しただろう。そうしなかったのは自慢するために着けていたことで、確かにこんなもの時刻すらわからない。恐らくこれをきっかけとして、Tシャツも、好きなものは着なくなったのだ。まあ、それを覆すために今回このようなものを書いているのだ。

カンディンスキー

 カンディンスキーの展覧会も素晴らしかった。特にまだ若い頃に描いたという色彩の鮮やかな作品群がとんでもなかった。そういえば、絵画展に行くとたいてい図録を買ってしまうのだ。高いのに。それに、ろくに見返しもしないのに。ひまで、ろくなテレビもやっていないときにでも見ればいいのに、それすらしないのは、なぜだろう。

応挙

『円山応挙展』で買ったのは、龍の絵のもの。そういえば、前回狛犬の話題になった時のも「龍の狛犬」を紹介したっけ。それほど龍にこだわるのは、もちろん自分の干支だからだ。
 応挙の龍も素晴らしい。目がかわいいのだ。日本画の動物は、カッコイイというよりも可愛いと感じるものが多い。蕭白の絵などでも、人物像は恐ろしいのに、馬や牛、鳥や蝦蟇にいたるまで可愛いとしか思えない。目の処理に理由があるのだろうか。
 一方『ギメ展』でみた、北斎の龍図は、悲しい顔つきをしていた。対となっている『雨中の虎』などは可愛いんだけれど。日本には虎がいなかったので、画家たちはネコをモデルにしたという話もある。もちろん龍も存在しないのだけれど。

『人体の秘密展』というのがあって、実際の人体標本が展示された。つくりものではない、内蔵や筋肉や骨の標本が並ぶ会場は、恐ろしかった。図録も迷ったけれど、結局購入した。Tシャツは写真ではなく、イラストの人骨なので、怖くはない。

『ホネホネ展』は、ヒトではなく、様々な動物の骨を展示しているものだった。なにわホネホネ団によって大阪市立自然史博物館で開催された。
 Tシャツも骨のイラストで、ユリカモメ、トノサマガエル、タヌキ、イエネコ、スナメリの骨が細密に描かれている。骨なのに可愛いのはどうしてだろう。

 最後のは『シルク・ドゥ・ソレイユ』のもの。私は素直に演技に感心したのだけれど、物販も激しくて、商魂を感じたのは確かだった。

 写真は著者によるもの

好きな小説・映画・音楽などについて、まとまった形で表現できればと思います。

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