こんにちはジョナサンです。中国政府公認の中国語検定『漢語水平考試』(HSK)の勉強をはじめて6日目になりました。とりあえず、アルク社の『真剣に学び続ける人の中国語教本』の入門編を一通り終わらせました。CDの音声を聞きながら1課ずつ進めていったので、思ったより時間がかかりました。今まで中国語に本気で向き合うことはなかったので気付かなかったのですが、中国語では日本語の漢字とはかなり異なった使い方をしていますね。
HSK3級の試験に焦点を絞る
HSK3級の申し込みを済ませました。4級もチャレンジしようと思っておりましたが、過去問を分析した結果、4級の問題は1ヶ月では無理そうなボリュームでしたので、今回は3級の合格に焦点をしぼりました。ちなみにHSKでは1級が一番簡単で、6級が最難関の試験という構成になっています。HSKの過去問対策として、株式会社スプリックスというところが出している『HSK公式過去問集 3級』を購入しました。インターネット上でも過去問が無料で手に入るようですが、近くの書店においてあったので購入してみました。日本語の解説が欲しい人は書籍版の方がいいと思います。
HSK3級の試験の試験内容
HSK3級の試験内容は大まかに3つに分かれます。”聴力”(リスニング)・”読解”(リーディング)・”書写”(ライティング)の3つです。配点はそれぞれ100点ずつの、合計300点満点です。それぞれのパートを簡単に説明していきます。
聴力のパートでは、写真を使った正誤問題や、会話文からの内容一致問題などがでます。単語と発音をちゃんとセットにして学習していないと、1語も聴き取れないという事態になりそうです。
読解パートでは、内容一致問題・空欄補充・例文から適当な答えを選ぶといった問題になります。こちらは漢字になれている日本人にとってはかなり有利ではないでしょうか。3級では文法的に難しいところはそんなに出ないようですので、単語・語彙力がどのくらいあるのかがカギになりそうです。問題の中には、微妙なひっかけ問題もあるような感じですね。
書写パートでは、実際に中国語を書き入れます。例文の並び替え問題と空欄の穴埋め問題です。あまり問題数は多くないのですが、リスニングの難しさを考えると、確実に得点したいところです。
HSK3級は300満点中、6割の180点を取れば合格です。極端な話、聴力が0点でも、読解と書写で180点を超えれば合格となります。私は音読とリスニングを重視しているので、聴力でも6割はとりたいと思っております。
私の勉強方法
私の勉強方法を紹介していきます。アルク社の『真剣に学び続ける人の中国語教本』は、見開きページ(つまり2ページ)で1つのUnit(項目)が完結しているので、隙間時間が5分あれば1Unit 進むことができます。食事の後のリラックスタイムや電車の中で時間などを利用して、すぐに勉強を始められる体制にしておくことが重要です。
入門編でも98Unit あるので、3〜4日で終わらすとなるとかなりきついかもしれません。私はiPodに付属のCDの音声を入れ、たとえば 20Unit を勉強している時はその 20Unit の音声をリピートで聴きがら本を読むという感じで進めています。Unit によっては、指示代名詞(この・あの・どの など)の一覧表や時間や月日の表現など、一度には覚えきれないのもあるので、完璧主義にならず何度も繰り返すというスタンスが重要でしょう。文法などはアルクの本で十分じゃないかと思っております。
音読で区切る箇所に線をひいておくと、自分が音読しやすくなる
発音の練習に関しては、youtube上にある『動画でわかる!中国語発音講座』(https://www.youtube.com/watch?v=3cbhquFnWZM) のシリーズを毎日見ています。NHKの中国語会話みたいに洗練された映像ではないですが、舌と歯の使い方が非常にわかりやすいです。発音は毎日やらないと発声法を忘れてしまうので、母音と子音の基礎練習を日課としています。HSKの筆記試験にはスピーキングがありませんが、私の経験から自分で発声できない音はリスニングできないとわかっているので、発音の練習にかなり重点を置いています。
あと、ネイティブスピーカーのCD音声を聴いて、音読で区切っている箇所に印を入れておくと、自分が音読するときに非常に役に立ちます。音読で区切るタイミングがわかると、ネイティブスピーカーがどのように文の意味を理解して発音しているのかがわかるようになります。
書写パートの対策用に、パソコンなどで文字を打つだけではなく、実際に紙に書く練習も必要になります。中国語(普通語)は簡体語なので、日本語で使う漢字と多少異なっています。たとえば、”説明”の”説” が “说” だったり、”電気” の “電” が “电” だったりします。HSK3級では基本単語600語程度が要求されます。日本語と共通している文字も多いので、日本語と中国語の相違点を意識しながら書いて覚えるしかないですね。
HSK用の単語リストを活用
HSK3級で使用される中国語単語(600語程度)の参考データがインターネット上に結構あるので、プリントアウトして参考にさせてもらっています。
特に日本語の漢字と意味がかなり違うものや、見たことのない漢字は赤でチェックして何度も繰り返しています。(ほとんど赤でチェックするはめになりましたが。) 単語の意味がつかめたら、ピンイン(中国語の発音をアルファベットで表記したもの)をもとに音読を繰り返します。地道な作業ですが、語学の上達にはこれしかないのではないでしょうか。
中国語とタイ語の類似点など、毎日色々な発見があって楽しいです。
また勉強が進みましたら、レポートします。
来月のHSK (6/14)の試験の申し込みが 5月14日までなので、まだ間に合いますよ!!
再见
*写真はすべて筆者が撮影