こんにちはタイ語研究家のジョナサンです。タイの国教はタイ仏教ですが、信教の自由が認められているので様々な宗教を信仰している人がいます。タイを訪れると、イスラム教を信仰しているタイ人が意外に多いことに気づきます。バンコクの町を歩いていると、顔つきや服装からなんとなくイスラム系の人だなという人に会ったりします。言葉は普通のタイ語ですので、自己申告してもらわないとイスラム教徒とはっきりはわからないですね。
イスラム教徒用のタイの屋台
上の画像は、イスラム教徒用の屋台です。バンコクのトンローという屋台街にあったものです。イスラム教では豚を食べないので、もちろん豚のメニューはありません。イスラム教徒用の屋台ということがわかるように、看板には月と星のマークが必ずあります。タイでこのマークが付いた店を発見したら、イスラム法にのっとった食事の店ということを思い出してください。
看板のタイ語を読んでみる
月と星に囲まれた文字には、イスラム教の食事 (อาหารอิสลาม) と書かれていますね。その下には、牛煮込みスープ (เกาเหลาเนื้อตุ๋ม)、蒸し鶏チキンライス (ข้าวหมกไก่)、蒸し鳥のせご飯 ・カオマンガイ(ข้าวมันไก่)、アヒルのせご飯 (ข้าวหน้าเป็ด) のメニューが見られます。文字を見ているだけで、お腹が減ってきますね。イスラム教徒のタイ人は南部に行くと多いですが、バンコクより北ではほとんど見たことがありません。バンコク市内にも、少ないですがイスラム教徒用の小学校があります。
人種のるつぼがバンコクの魅力
このようにバンコクには色々な人種の人達が一緒に暮らしています。特に潮州・客家系タイ人が集まる中華街・ヤワラートや、一瞬インドに迷い込んだかのようなインド人街・パフラット通りなど、同じタイとは思えない世界が広がっています。残念ながら、日本人街と呼べるのは、夜のタニヤ通りくらいですかねぇ。
今回の重要なタイ語フレーズ
อาหาร:ごはん、食事
อิสลาม:イスラムの、イスラム教の
เกาเหลา:鍋、寄せ鍋
เนื้อตุ๋ม: 牛の煮込み
ข้าว:米、ご飯
หมก:蒸す、埋め込む
ไก่:鶏、にわとり
*写真はすべて筆者がタイ・バンコクにて撮影