海外のコスプレイヤー事情

海外のアニメイベントに行って思ったこと。
日本のコスプレ文化と比べて暗黙のルールがないです。今回はそんな海外のコスプレ事情をまとめました。アジア圏は日本に感覚が近いと思うので今回の内容は北アメリカ限定です。

コスプレ名刺交換の文化が盛んではない

イベントに行った時にコスプレ名刺交換をしている人を見かけませんでした。名刺を持ってる少数いるけど、コスプレイヤー全員が持ってる訳ではないらしいです。理由の1つとして日本みたいにプリンターで直ぐ印刷出来る名刺用紙が手に入らないからだと思います。私自身もコスプレイヤー活動をしていた時にELECOMのマイクロミシン名刺に何回も助けられましたが、海外ではプリンター用の名刺用紙が直ぐ見つからなかったので印刷屋さんに頼んで製作してもらいました。

Facebookをフル活用

Facebookの機能にFacebookページというものがあり、そのページをコスプレ用に作って写真を公開したりファンと交流しています。本名を公開するのに抵抗がない人が多いので、自分の本名のアカウント(たまにコスプレ用を持っている人もいます)とFacebookページの2つを利用しているコスプレイヤーさんが圧倒的に多いです。

併せの募集もconvention(アニメイベント)のFacebookページ、イベント、グループの掲示板で募集してる人を良くみかけます。でも圧倒的に仲の良いコスプレイヤーさん同士で併せてることが多いです。また、コスプレ衣装の売買もコスプレ衣装売買専用のFacebookグループに参加して売買するか、自分のFaceBookアルバムにCosplay for sale(コスプレ衣装売ります)を作って公開しています。

Fan Sign(ファンサイン)の文化

ファンサインは自分のFaceBookページやアカウントにイイネやフォローしてくれた人に対して感謝の気持ちをこめて、紙に相手の名前を書いて自撮りした写真をアップロードする文化です。

イベントが圧倒的に少ない

これは地域によって変わりますけど、日本だったら1週間のうちに何回もあるコスプレイベントも海外だったら2ヶ月に1回あったら良い方です。しかも殆どのイベントがコスプレオンリーではなくconvention(アニメイベント)です。私が住んでるカナダ・バンクーバーでは5月から8月にかけては結構多い頻度でイベントが開催されますが、夏が終わると急に減ります。

レイヤーさんがカメコに囲まれない

北アメリカのアニメイベントでコスプレイヤーさんがコミケの時のようにカメラマンに囲まれてるところを見たことがないです。目立ちたいコスプレイヤーさんには少し物足りないかも?もちろんローアングラーもいません。

コスプレ専用スタジオがない

これも地域によってですけど、私が住んでいるバンクーバーではコスプレ専用スタジオがないと断言しても平気でしょう。教室とかのセットで撮影したいとう願望は心の底にしまっておくしかなさそうです。

イベント会場にコスプレ更衣室がない

禁断の花園がありません。なのでレイヤーさんによっては自宅から着てくる人、ウィッグとメイクだけ完成させて会場のトイレで着替える人など様々。小さいスペースでもいいからコスプレ更衣室を設けるべきだと思います。

海外のアニメイベントあるあるなんですけど、会場への行き帰りの電車やバスの中でコスプレしてる人が結構います。日本だったらちょっと考えられない光景ですね。

暗黙のルールなどがない

日本のコスプレは暗黙のルールが結構ありますよね(着ただけ・ノーメイクNGなど)北アメリカのコスプレイヤーさんは、楽しければいいじゃん!精神であまり気にされてる人はいない印象です。もちろんばっちりメイク・ウィッグ・衣装・小物を揃えてるレイヤーさんも沢山いますけどね。コスプレデビューされる予定の方には敷居が高くなくて始めやすいと思います。

まとめ

海外のイベントは日本とはまた違って楽しいです。凄くフレンドリーな人も沢山いるので英語が話せなくてもあまり心配いりませんよ。けど、アニメイベント主催側がもうちょっとレイヤーさんに配慮(更衣室だったり)したらいいのではないかと思います・・・。

画像:『写真AC』
http://www.photo-ac.com/

2010年9月からカナダに永住している萌豚ライター。現地の携帯ショップにて勤務。趣味がアニメ鑑賞、コスプレ、スマホ・ガジェットの典型的オタクガール。日本に世界の「オタク事情」を広める為に制作したブログも更新中。田村ゆかりさんと桃井はるこさんが大好きな元メイドカフェ店員。

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Twitter: @OtakuVanc