都会のど真ん中・霞ヶ関のビル郡に囲まれた日比谷公園の中には『ロックの聖地』と呼ばれている日比谷野外音楽堂(通称:日比谷野音)というコンサート会場があります。
週末になるとさまざまなアーティストがこちらでコンサートを行いオーディエンスを熱狂させているのですが、実はこちらの会場は中に入らなくてもかなりの音量で音漏れを楽しむことができるのをご存知でしょうか。
もちろん野外の会場ですので、ある程度音が漏れるのは誰もが容易に想像できるかと思いますが、日比谷野音では全身で音圧を感じられるほどに音が漏れてくるのです。会場内で聴くのと大差がないレベルだといっても大げさではないでしょう。
先日、その日比谷野音で『スチャダラパー』の25周年記念ライブが開催されたため、ふらりと遊びに行ってきました。
霞ヶ関駅を降り、日比谷公園方面から外に出るとすぐ目の前に日比谷野音が見えてきます。公園の木々と高層ビルに囲まれた、なんとも不思議な雰囲気です。
この壁の向こうが日比谷野音です。そしてその手前に開けたスペースがあるのですが、ここが音漏れを楽しむのに最適なポジションとなります。
建物に音が遮られることが少なく、腰掛けることができる場所が多いので、それぞれが思い思いに音漏れを楽しむことができるのです。
この日は運よくベンチを陣取ることができました。
ビールを片手に、そしてちょっぴり仕事も残してしまっていたのでノートパソコンを開きながらゆるーく『スチャダラパー』のコンサートの音漏れを鑑賞します。会場内では絶対できないような自由なスタイルでコンサートを楽しめるので最高です!生ライブの音を聴きながらPC作業。なんて贅沢なんでしょう!
気がつくと周りにも同じようにノートパソコンをいじったり、読書をしながら音漏れを楽しんでいる人が増えていました。それぞれ他のことをしながら身体を揺らしているのでなかなかおもしろい光景です。
もちろん、純粋に音漏れだけを楽しんでいる人もたくさんいます。お酒を片手に友達と踊っているような人もいました。
また、この日は見かけませんでしたが、夏になると日比谷公園に住んでいるオッサンが音漏れを楽しんでいる人たちを横目に、いきなり服を脱ぎだし水道で体を洗い始めたりすることもあるのでおもしろいです。人間観察も楽しむことができますね。
そして他にももう一箇所、音漏れ鑑賞にオススメのポジションがあります。
先ほどの場所から日比谷野音をぐるりと180度まわると裏手に噴水があるのですが、この奥の茂みに入っていくとなんと客席が丸見えになっているのです!
残念ながらアーティストの姿は見ることができませんし、ゆったりくつろぎながら鑑賞もできない場所にはなりますが、アーティストたちと同じ視線でオーディエンスの表情や反応を見ることができるので、より熱気を感じたい人には最高のポジションですね。
しかもこの日はこのポジションに場所を移したあとに『電気グルーヴ』や『小沢建二』といった豪華なゲストが登場し、思わぬサプライズゲストに興奮するオーディエンスの様子を見ることができました!
そうこうしているうちに3時間を超えるコンサートが終了。ビール代しかかけずにかなり充実した時間を過ごせました。音漏れを聴きに来てよかったです。
日比谷野音のホームページを見ると今後のスケジュールを確認することができますが、『ゲスの極み乙女。』『家入レオ』『フラワーカンパニーズ』などといった豪華なラインナップが並んでいます。
チケットが完売で購入できなかったときや、チケットを買うほどじゃないけどちょっと興味があるアーティストが出演するときなどにはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
日比谷野音 催し物案内
http://hibiya-kokaido.com/yaon_saiji.html