気疲れ必須!美容師さんとのコミュニケーション

ヘアスタイルを変えに、リフレッシュしたい気持ちで美容室に行ったはずなのに帰る頃には灰になるほど疲れてる時ってありませんか?

美容師さんに気付いてほしい、お客さんが苦労する美容師さんとのコミュニケーションについてまとめました。

ドライヤー中やシャンプー台などの無理な環境で会話を要求される

美容室のドライヤーはかなりのワット数。風量もすさまじいものがありますよね。
かけられている方とすれば、ほとんど何も聞こえないのは美容師さんだってわかっているはずなのに、なぜそのタイミングで声をかけてくるのか・・・。
台風並みの風が頭の上を吹き荒れる中、お互いよく聞こえてないので質問に対する答えも、その答えに対する返答も微妙なものになってきます。
しまいには「えぇっっ?」「ああ~!!」など聞こえないから大声で話す羽目に。非常に疲れます。
シャンプー中も然り。仰向けに寝かされた体制(タオルを顔にかけられた状態ということもある)では、舌が奥に落ちている状態でうまく声がだせません。それにつけて「今日はお仕事お休みですか?」などどうでもいいような質問をされると、せっかくリラックスしたいシャンプー中も会話に神経を使ってしまって、全然リラックスできません。
美容師さんの顔も近くにあるので、自身の「口臭は大丈夫だろうか・・・」等も気遣いが気になるところです。こうなったらシャンプー施術中はずっと緊張状態にあります。

アシスタントが無理やり会話の糸口を見つけようとかけてくる呪いの言葉

「今日はこれからどこかへ行かれるんですか?」
・・・。髪を切ったらこのまま出かけなきゃならないんでしょうか。
美容師さんとしては、この一言で最後の仕上げをグッと気合をいれてスタイリングするのかどうかを聞いてくれているのかもしれないのですが、美容院に行くこと自体が今日の予定である場合、「他に予定のないさみしい人だな」と思われてしまう気がして、無理して「買い物に・・・」とか嘘をついてしまうことがあります。なぜ、見栄を張る必要があるのか。それはおしゃれを提供される場所で、自身もおしゃれ(←遊びに恋に忙しいイメージ)でありたいという気持ちが芽生えるからです。
本当に疲れます。

身の上話を始める美容師さん

あまり親しくない人と2~3時間も時間を共にするのはとても難しいことです。
寝られるものなら寝てしまいたいと思うでしょうが、頭を触られている為それもできません。雑誌をぱらぱらと捲っていると、突如として美容師さんが出身の話を切り出してくることがあります。
さらには美容師さんの趣味の話を延々と。こちらはすっかり聞き手です。もはや会話の中身はどうでもよくなってきて「へぇ~」「すごいですね」と相槌を打ち続けるほかありません。
お互いが探り探りの中、不自然なコミュニケーションはこのように出来上がっていくのです。

読んでいる雑誌を後ろから見ている美容師さん

私が美容師の時、先輩から「雑誌を渡すときは、お客さんの足元を見て渡す雑誌を選べ」と教わりました。
なぜならお客さんは皆、施術時にクロスをかけているため、洋服の好みがパッと見るとわからないからです。
そのためお客さんの靴で判断するのです。靴を見ても判断しかねる人には、グルメ本や旅系の本を渡していました。例により、私もお客さんの立場では80%の確率でグルメ本を渡される一人です。それは別に気にしないとして(←つよがり)、嫌なのは読んでいる雑誌を後ろから見られることです。
ファッション雑誌なら、まだ恥ずかしくありません。まじまじと読み込んでいるそのページが、恋愛特集だった場合、「こいついい年して、何恋愛勉強してんだよ」とか思われていたら・・・と思うと、おちおち雑誌の内容なんか頭に入ってきやしません。

わかってほしい。お客の気持ち

もちろん美容師さんが全員そうだとは限りません。ホストの様に素敵な会話と技術でもてなしてくださる方も
いらっしゃいます。お客が気疲れしているのもまた事実なのです。

高い技術とコミュニケーション能力を要求される美容師さん。
とても大変なお仕事とは思いますが、少しお客の声も聞いてほしいと思います。

2児母として育児に奮闘する傍ら、フリーライターとして地元誌を執筆。元美容師という不思議な経歴の持ち主。根暗で気弱なくせに文句言い。

Twitter: moimoi_kinoco