今和次郎は、関東大震災後の東京を歩き、バラックのスケッチから〈考現学〉をはじめ、新しい都市風俗を観察する学問を確立した。赤瀬川原平は、何でもない都市の隙間に価値を発見する〈路上観察〉を発展させた。そして、天才・坂口恭平は、ついに未来の考古学者となって、2010年代の社会を切り取った。この本は、洋服と言う近代をまとった経済学であり、新しい時代の民俗学。読むフィールドワークです。必読!
(ブックカフェ 6次元 店主 ナカムラクニオ)
書名:『ズームイン、服!』
著:坂口恭平
出版社:マガジンハウス
価格:定価1,500円+税
発売日:2015年2月10日