ドラマで話題の都市対抗予選が開幕!幕張のファンタジスタにダル注目右腕、そして“おたくと”!?

  by せりまつ  Tags :  

現在TBSで放送中のドラマ『ROOSEVELT GAME』。昨年大ブームになった『半沢直樹』と同じ原作者、同じ制作スタッフが作る中堅企業とその野球部の物語であるが、この作品の中に登場する廃部寸前の弱小・青島製作所野球部が生き残りをかけて目指しているのが都市対抗野球大会への出場だ。都市対抗野球大会とは夏に東京ドームで開催される社会人野球の全国大会で、“大人の甲子園”とも呼ばれる大会である。ドラマでは現在青島野球部はこの予選を戦っているが、リアルでもこの予選が各地で始まっている。

劇中で青島製作所が所属している東京都地区でも今月23日から都市対抗の出場チームが決まる二次予選が始まった。8チームが4つの出場枠を争うが強豪がひしめき合っているため突破は容易ではない。どこが勝ち残るか気になるところだが、今年は個人にも注目したい。

 

まずセガサミーの監督はあの初芝清なのである。かつて“幕張のファンタジスタ”“ミスターロッテ”と呼ばれ今でも多くの野球ファンから愛される男が今年から監督に就任し、都市対抗を目指している。監督というとベンチの奥でどっかりというイメージがあるが、初芝監督はチームの攻撃時にはベンチ最前列にて仁王立ちで戦況を見つめているからファンにはたまらないだろう。

2011年都市対抗準優勝のNTT東日本は2年目の高木伴投手に注目だ。昨年頭角を現し小久保監督率いる日本代表“侍ジャパン”にも選出された右腕は今季ここまで本調子ではないが、プロへのアピールの場でもある予選ではやってくれるはずだ。昨年の甲子園を見てダルビッシュがTwitterで絶賛した瀬戸内高校の山岡泰輔投手は今年東京ガスに進んだ。ここまで先発の一角として起用されており、今予選でも登板があるだろう。

そして青島製作所のモデルになった鷺宮製作所にも期待の大型新人が加わった。野川拓斗投手、170cmと小柄ながらも強気な投球を武器にルーキーながら投手陣を支えている左腕だ。だが、野川選手が大型新人なのは投球だけではない。実は“おたくと”というニックネームを持つ大のアニメ、ゲーム好きなのである。今年春、入社して間もない頃にチームメイトがTwitterに投稿した『這いよれ!ニャル子さん』のTシャツを着ている写真は社会人野球ファンの間で話題になった。ちなみに同チームの主砲であるベテランの村上純平選手は今年の国立競技場と西武ドームで行われたももクロのライブに参戦した“モノノフ”である。

 

注目の予選は30日まで大田スタジアムで開催され、6月3~5日は神宮球場で開催される。入口で各チームのスタッフからグッズとチーム券を貰えば誰でも無料で入場することができるので、是非球場に行ってドラマの世界を体験してみてほしい。

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Twitter: @BIserimatsu