大河ドラマ「おんな城主 直虎」の満足度は?歴代との比較も

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▲NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」公式HPより

56作目となった大河ドラマ「おんな城主 直虎」が12月17日の放送で最終回を迎えた。

柴咲コウが主演を務めた「おんな城主 直虎」とは、男性の名で家督を継ぎ、戦国時代を生き抜いた女性城主・井伊直虎の激動の生涯を描いた作品であり、資料の少なさや無名さから批判や不満も多く、賛否が分かれた作品であった。

しかし、毎日2400人からテレビの視聴データを回収しているテレビウォッチャーの満足度調査によると、高満足度を獲得していることが分かった。

全50話の平均満足度は3.75 最高満足度は4.02

テレビウォッチャーの満足度調査によると、「おんな城主 直虎」(全50話)の平均満足度は3.75(5段階評価)となった。テレビウォッチャーでは高満足度の基準を3.70と定めているため、見事高満足度を達成したこととなる。

全50話のうち、最高満足度を記録したのは33話「嫌われ政次の一生」の満足度4.02であり、満足度4.00以上を記録した唯一の回であった。33話は高橋一生が演じた小野政次が最期を迎えた回であり、多くの視聴者に衝撃を与えた。

「これがクライマックスでもおかしくない脚本も演技も圧巻の回だった。史実回収といままでの複線回収に脚本家の力量を思い知らされた。ラストの直虎と政次のシーンは息をするのも忘れるほどで、今もってその衝撃が体から離れない」(35歳女性)などと絶賛の声が相次いだ。

満足度は右肩上がりも……

▲テレビウォッチャー集計による推移データ

満足度の推移を見てみると、1話~10話の平均満足度3.63・11話~20話の平均満足度3.69となっており、序盤は高満足度達成ならず低迷、その後21話~30話平均満足度3.74・31話~40話平均満足度3.84・41話~50話満足度3.84と上昇しているものの、接触数(視聴人数)は減少しており、脱落者の多さが目立つ。

ドラマが佳境に進むに連れ、面白さが増したという可能性以外に、同ドラマを好きな人だけが残ったことで必然的に満足度が上昇したという可能性も捨てきれない。右肩上がりの満足度上昇も手放しでは喜べない結果となっている。

歴代大河ドラマとの比較

▲集計期間(2013年1月~2017年12月)

テレビウォッチャーは2012年4月から調査を開始しており、2013年放送以降の満足度が出ており、それぞれの満足度は「軍師官兵衛」平均満足度3.83・「八重の桜」平均満足度3.70・「花燃ゆ」平均満足度3.55・「真田丸」平均満足度3.97となっている。

「おんな城主 直虎」(全50話)の平均満足度3.75は、「真田丸」「軍師官兵衛」には劣っているものの、「八重の桜」「花燃ゆ」を上回った。女性が主演では苦戦するといわれている大河ドラマにおいて、「おんな城主 直虎」は善戦したと言えるだろう。

テレビウォッチャー

「テレビウォッチャー」は毎日、地上波の全番組を対象に2400人(首都圏1都6県)からテレビ視聴に関するアンケートを配信、回収している日本唯一のテレビ満足度調査です。 テレビウォッチャーのニュースサイト(http://tv-watcher.jp/)では、 毎日そのデータを使った記事を掲載しています。

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