海を隔てた異国の地・マダガスカルで障がい者のお母さんを支えるプロジェクトがあります。梅永優衣さんが立ち上げた『マダガスカルの障がい者を支えたい。彼女達の居場所を作ります!』というプロジェクトです。
梅永さんは、青年海外協力隊としてマダガスカルに赴任しています。その任務とは関係なく、『Graphav Vmsv』という施設にて休日に個人的な活動として日本語教室を担当しているそうです。
梅永さんはその場所で、とてもきれいな裁縫で刺繡を施すお母さんたちと出会います。
仕事に就けない障がいを持ったお母さんたちのジレンマ
けれど「個人で作業をしているために、糸や布などの材料費が賄えず、作業が止まってしまうこともあるそうです。また、せっかく技術があるのに、それを販売する機会がなく趣味で終わってしまう」とのこと。
また、特に梅永さんが衝撃を受けたのは障害を持った人が仕事に就くことが難しいという問題です。お母さんたちには家族が居ます。生活費や子供に教育を受けるための学費も必要になります。けれど、障がいを持つお母さんの多くは、障がいによって充分な就労環境が得られない、ジレンマと戦っているのです。
梅永さんは今回、そうした問題を解決すべく、クラウドファインディングでプロジェクトを立ち上げました。
確かな技術は、収入や自分の価値を見つけるきっかけに
障がいを持っていることで、働くことが制限されることは、先進国である日本でも目にするこです。障害があるから、という偏見ではなく、まずは自らの技術が発揮でき、認められる場所を作ることが必要です。
また、実際にそのお母さんたちの技術を手に取ることができることもこのプロジェクトの魅力です。金額によってリターンとして、マダガスカルのワオキツネザルの刺繡のついたランチョンマットやシャツ、お母さんたちのお礼のお手紙が届きます。
「彼女たちが「自分ってこんなに必要とされているんだ」そう感じることができる居場所を作りたい」と、梅永さんは言います。
多くの人が、今、自分の目の前のことに精一杯になって生きています。誰かのために何かをしたいと思っても、翻せば自分だって、明日どうなってしまうかわからない不安と苦しみの中で、毎日毎日もがいています。けれど、世界中の誰かの課題にたいして、私たちのちょっとした力添えで解決できることもあるのです。
このプロジェクトは20万円を目標金額に設定されています。この金額でミシン購入費、製作所建設費、郵送費、材料費が賄えるということにも驚きます。少額でも大きなことが実現するきっかけに繋がると、私たちのロマンが広がり、価値観もちょっと変わってきます。海外のクラウドファインディングでのプロジェクトの醍醐味です。
日本とマダガスカル、世界を股に掛けた梅永さんのプロジェクトが無事成功し、マダガスカルで頑張るお母さんたちの可能性につなげてほしいですね!
※スクリーンショットは『マダガスカルの障がい者を支えたい。彼女達の居場所を作ります!』より引用しています。
画像引用:
マダガスカルの障がい者を支えたい。彼女達の居場所を作ります!
https://readyfor.jp/projects/vmsv-graphav
参考サイト:
マダガスカルの障がい者を支えたい。彼女達の居場所を作ります!
https://readyfor.jp/projects/vmsv-graphav