シェフの経歴が長いお店は地雷!? 行く前に後悔しないレストラン・外食店の選び方のツボ

  by 松沢直樹  Tags :  

筆者は職業柄、レストランはじめ、飲食店を取材することが非常に多いです。
一日の間に、5店舗回るなんてこともあるのですが、そのこともあってか、「おいしいお店」の情報を求められることが少なくありません。これ、とっても難しい問題なんです。

とはいっても、かしこまった席で食事をする場合なら、いくらリーズナブルでおいしくても居酒屋みたいなお店ではだめでしょう。また、仲間内で集まってカジュアルに飲みたい時に、前菜から出てくるようなお店を勧めれば、ドン引きするでしょうしね。

というわけで、親しい友人には、どういった目的で利用するのか(奥さんや彼女と特別の日を過ごすのか)、予算はどれくらいなのかといったことを聞いてアドバイスしています。

とはいえ、世間のネーム評判とは別に、とんでもなくまずいお店もあるし、不愉快のあまり食事の途中で会計を求めたことも多々。

そういった「地雷」みたいなお店って、実はある程度見極められるんですよ。

シェフの経歴がやたら長い書かれている

これ、ジャンルに限らずこういったシェフがいますが、大体、入ってみてコスパ以下のことが多いです。
けっしてまずくはないんですが、「このクオリティでこの価格はないだろう」という料理に遭遇することを覚悟したほうがいいかもしれません。

毎日仕入れをしている気配がない

最近は、ジャンルを問わず、どのシェフもブログぐらいは書きます。ブログを開設していながら、間が空くということは、閑古鳥がないているか、仕入れをせずに食材の使い回しをしているのではないかと言われても仕方ないかと思います。

ネットになじまない年配の大将でも、今日のおススメといった感じで、店舗の前に書いていることがふつうです。
仕入れブログなるものを開設していながら、更新が滞る時があるなら、よほど信頼できる店以外は避けたほうがいいでしょう(酸化した風味の刺身が出てきても文句は言えません)。

常連を優遇する

この不況のせいか、さすがに見なくなりましたが、こういったお店もまだ存在します。お客さんも食事のマナーを守るのは道理ですが、なぜお金を払って、自分が同意しないお店の序列の中で、息苦しい食事をしなければならないのでしょう?

こういったお店は、電話で予約を取った時や、店頭で店員に利用可能かを尋ねた時に、雰囲気でわかることが多いと思います。そういった雰囲気を察したら直観を信じてやめておいたほうがいいでしょう。
ただし、昔から、お店の雰囲気を守ってくれる方が、同じような方を紹介することでお客が増えて営業が続いているお店もあります。
僕は、初めて利用したお店で気に入った時は、「次は友人を連れてきていいですか?」と店主に尋ねるようにしています。
こういったトラブルを避けるのと、ゲストとして同行した友人も落ち着いて食事ができます。

卵料理がおいしいお店は誠実で他のメニューもおいしいことが多い。

「お店に入っても、美味しいかどうかもわからないならどうすればいいの?」と思う方も多いかと思います。

基本的には、本日のおすすめをお願いするのが一番でしょうが、卵料理を御願いしてみて、おいしかったら、大体、他の料理を御願いしても外れがありません。

お寿司屋さんだったら、玉子とかんぴょうをお願いしてみましょう。
手間がかかる割には、お金が取れないネタですので、甘党ではない方がうまいと感じるなら、他は何を頼んでもハズレはないはずです。

洋食ならオムレツ、中華なら芙蓉蟹などを御願いしてみて、お口に合うようなら楽しい食事が期待できるはずです。

卵料理は、和洋中問わず基本の料理とされていますが、おいしいものをコンスタントにつくるには、もっとも技術が必要だと言われているのがその理由です。

商談や、デート、プロポーズといった大事な食事の席にハズさないように! 限られた紙幅ですが、参考になればうれしいです。

写真はイメージ 足成から http://www.ashinari.com/2014/10/07-391202.php より

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長