男性(43歳未婚)ですが未亡人は嫌いじゃありません @『みぼうじんカレー』新橋

ここ最近は”新橋LOVE”な筆者ですが、はっきり言って美味しい店が多過ぎて、対応出来てない感は否めません。

「なんで、あの店行かないの?」

みたいなモヤモヤ感はあるかもですが、まあ近い将来行くであろうと思われるので気長に待つか、今すぐ僕に1億円下さい(極論)。

『みぼうじんカレー』とは?

カレーとラーメンの記事を平行して進めると言う命知らずな筆者ですが、それでもカレーは卒業出来ません。

なんでしょう? この病み付き感と言うか常習性は?

まあ、カレーの場合はあれだけ大量のスパイスが入っているので、ある意味”合法ドラッグ”とか”脱法ハーブ”みたいな

「謎のホルモンが分泌されている可能性」

もあるかもですね。そう言えばラーメンマニアよりも、どちらかというとカレーマニアの方がアレな人が多いような気がします(褒めてます)。

そんなカレー大好きな筆者が気になる店が新橋にはあります。

『みぼうじんカレー』

なんて言うか、すでに店名だけでマッハで入店GOな予感ですが、何気に新橋は美味しい店が多いので、なかなか訪れる機会がありませんでした。

新橋の九龍城砦『NEW 新橋ビル』

新橋駅を降りて『SL広場』の方に向かうと、この『NEW 新橋ビル』があります。この3階に目的地である『みぼうじんカレー』はあるらしいです。

「言うほど、ニューじゃないよね?」

確かに建てられた当時はニューだったのかもですが、今となってはむしろ昔懐かしい感じの建物で御座います。

アナーキーな『NEW 新橋ビル』

この『NEW 新橋ビル』には新橋でもディープな店が何軒かあるので、雨の日の食べ歩きにはベストかと存じます。

例えば『むさしや』や『おか田』は超絶行列店ですし、渋い所では『喫茶フジ』もあり、新しい所では『カレーは飲み物。』なども入っています。

今回のターゲットは未亡人、もとい『みぼうじんカレー』なので3階へGOで御座います。

しかし!

筆者の行く手を”魔の2階”が遮る的な何かです……。

「ここは本当に日本なのだろうか?」

さして新しくもない『NEW 新橋ビル』の歴史を調べると、この異国情緒溢れる状況も納得なわけですが、ちょっと引いてしまうってか引き込まれちゃいそうですね。

『みぼうじんカレー』に到着した!

鋼鉄の意志と薄い財布のおかげで、なんとか目的地である3階に辿り着いた筆者で御座います。

このフロアは一転して”お堅い職業”のテナントと言うか事務所が多く入っていて、ここが改めて日本である事を実感させてくれます。

目的である未亡人、もとい目的地である『みぼうじんカレー』は法律事務所にサンドされると言う、なんとも奇妙なポジションに陣取っています。

「さあ、未亡人よドンと来い!!」(43歳独身男性)

『みぼうじんカレー』の由来とか

安くはない交通費と微妙な時間と精神的エネルギーを消費した反動で、色々なモノ(夢と希望も含む)を膨らませながら『チキン野菜炒めカレー』(950円)をオーダーしてみました。

すでにメニューに”野菜炒め”みたいなフレーズが入っているので、出オチ感は否めませんが、43歳独身が求めたカレーはこんな感じで御座います。

「カレーに野菜炒めとは?」

今更ですが『みぼうじんカレー』の由来を説明すると、レシピの考案者のオカンが未亡人だったとか

「病気にならない=未病」

とか

「健康的なカレー=美貌」

そんな感じらしいです……。へ~、そうなんだ?

で、駄洒落か? 駄洒落なのか? 未亡人どこ行った?

そもそもが「未亡人カレー」でない事は百も承知である。マッサージ店に入ったらマジ優良マッサージ店でリラックスしたぜみたいなパターンもあるって事は知っているが、あえて言おう!

「おのれ孔明! 計ったな!!!」

『チキン野菜炒めカレー』を食す

とりあえず泣くのは後回しにして、カレーを食べに来たのだからカレーを食べましょう。

一応断っておきますけど”未亡人”でない以上、手加減は一切無しで御座います。カレーなだけに辛口評価になる覚悟はして下さい。

カレー的には”我が家のホームメイドカレー”と言うよりは、どちらかと言うと欧風カレーみたいな系統でしょうか?

若干、スパイス控え目感はあるものの、オイリーさも控えめなのでサラっと食べられるカレーかと存じます。

チキン感はイイ感じですが、若干”うす切り系”なのでゴロゴロっとしたチキンが入っている店と比べてしまうと、アレって思ってしまう可能性はありますね。

特別感はないものの、普通に美味しいカレーと言う評価でまとまると思われます。

カレー風味の野菜炒め

そして、『みぼうじんカレー』の中核となる野菜炒め的な何かですが、カレー風味で御座います。

「モヤシ、キャベツ、えのき茸、玉葱」

構成の半分くらいは”二郎のソレ”と変わらぬ栄養価かと思われますが、逆に考えると”二郎は完全栄養食”なのかもしれませんね。

ちなみに玉葱の産地とか”えのき茸”の産地とか明記してあって、野菜にはこだわっている模様です。

玉葱のピクルス的な何か

福神漬けの代わりに添えられているのが淡路島産の玉葱のピクルスです。確かにコレなら塩分は押さえられるし、健康に一歩近づく予感がジワジワ来ます。

正直、コレはありですね。

カレー風味のターメリックライス

ライスはターメリックで色づけされていて、ココも微妙にカレー味になっています。コンセプトのひとつに

「炭水化物を減らして、その分野菜を食べて欲しい」

みたいなのがあるので量は少し少なめですが、野菜炒めの”繊維質”が腹に貯まる感があるので、カレー全体としてのボリュームは普通でしょうか?

中央は”ほぼ野菜類”に占拠されているので、相対的にライスもルーも少なく感じるかもしれません。

それでも食べ終わると”物足りない感”は無いので、逆に普通の人には丁度良いボリュームって事でファイナルアンサーです。

『みぼうじんカレー』 総評

ラーメンとカレーしか食べていない筆者こそ、まさに食べるべき『チキン野菜炒めカレー』で御座います。

確かに翌朝はスッキリと食物繊維の有り難さを感じました。ここら辺の狙いは成功と言えるでしょう。

しかし!

周辺には名店が少なくなく、階下もガッツリ系カレーで固められている状況を踏まえると、ちょっと値段と満足感の温度差は否めません。

ぶっちゃけ『スペシャル野菜炒めカレー』(2000円)とか、肉が何も入っていない『野菜炒めカレー』(850円)とかをオーダーしてたら、公開する事すら危ういレベルでディスりまくる予感です。

ここら辺の価格設定は周辺の店の事情も考慮してみると、より多くのリピーターを得る事が出来るんじゃないかなと感じました。

あとはカレーとしては、なんて言うか”ソコじゃない感”とでもいいましょうか?

例えば野菜炒めもライスもカレー風味なので、確かにカレーのルーには馴染みますし、相性も悪くないのですが、逆に味の境界線というか国境というかメリハリに欠ける感は否めません。全部がカレー味なら、いっそ

「YOU最初から混ぜちゃいなYO!」

ってことで御座います。ここら辺はカレー好きとして、たとえ『闇金ウシジマくん』のジュリア(ほぼ天使)が至近距離にいたとしても、冷静な評価を下したい所存です。

「カレーに対してはブレない男」(今年44歳)

いちカレーマニアとして褒める所は褒め、ディスる所はオブラートに包んで軽くタッチする姿勢でどうでしょう?

と、言う訳で『みぼうじんカレー』の『チキン野菜炒めカレー』でした。

ちょっと最近は神保町とかでカレーばかり食べていたので、比較対象が”ガチカレー勢”となるので、相対的に辛口評価にはなりましたが、この”体に優しいカレー”と言うコンセプトは評価出来ますし、カレーとしても普通に美味しいと思うので、是非みなさんも『みぼうじんカレー』に訪れてみて下さい。

『みぼうじんカレー』

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル3F

営業時間 11:00~22:00
定休日:日曜日

酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! [email protected] なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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