IBMのRometty Bets氏が、CES 2016で、消費者製品におけるパートナーシップを紹介した。

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 IBMのRometty Bets氏が、CES 2016で、消費者製品におけるパートナーシップを紹介した。2016年1月7日

 By Robert McMillan and Don Clark、WSJ

 IBMのCEO Ginni Rometty氏とSoftBank Robotics PresidentのKent Yoshida氏が、ロボットのPepperと共に、CES 2016で、消費者製品における、両社のパートナーシップを紹介した。

 IBMは、10年以上前に撤退した、PCビジネス以来、初めて、消費者市場に戻ろうとしている。

 IBMは、スマート・キッチン・アプライアンスや、フィットネス監視デバイスといった、消費者向け製品分野における、プレーヤになることを狙っている。

 IBMのCEO Virginia Ginni Rometty氏によると、この計画は、スマート・デバイスを、より有用にするために、IBMの人工知能とデータ分析技術を使用するという。

 Ginni Rometty氏は、CES 2016で、出席者に、IBMのスマート・デバイスなどの、消費者向け次世代製品の計画を、言葉巧みに売り込んだ。

 Ginni Rometty氏は、スポーツ・メーカのUnder Armourと協同で、新たなソフトウェアを構築すると発表した。

 このソフトウェアは、Under Armourの1,600万人のアプリ・ユーザのフィットネス・データを取得し、IBMのWatson AIエンジンを使用して、カスタマイズされた、練習プランを作成する。

 Ginni Rometty氏によると、鍵は、IBMのWatson AIエンジンの、大量のデータを分析し、これまで認識されなかったパターンを発見することである。

 IBMは、同社のコア・ソフトウェア、ハードウェア、および、サービス・ビジネスが、技術の変化に直面し、収縮した、過去数年間に、多くのことを学習した。

 IBMは、Watsonといった、新たな事業部が、急速に成長しているが、これまで、14四半期連続して、全体の売上が減少したという。

 2015年10月に、IBMは、2015年の一株当たり収益ガイダンスが低下し、投資家を驚かせた。

 IBMは、チップ製造工場とサーバ事業の一部を売却し、Weather Co.やMerge Healthcare Inc.といった、多くのデータを収集している会社を買収した。

 Ginni Rometty氏によると、IT業界は、2015年の1年間に、買収や、新世代のソフトウェアやサービス用のデータ分析能力の構築などに、300億ドル近くを投資したという。

 Rometty氏は、CES 2016の基調講演で、医療デバイス・メーカ、Medtronicのソフトウェアと共に、Watson AIエンジンでエンハンスされた、SoftBank Groupにより構築された、Pepperという名前のロボットを紹介した。

 Rometty氏によると、IBMの技術は、オーブンや食器洗浄器などの大手メーカ、Whirlpoolとのコラボレーションを通して、家庭のキッチンに、新風をもたらすことができるという。

 WhirlpoolとIBMは、ユーザが、スマート・アプライアンスを、どのように使用するかに関するデータを収集して、製品を改善し、サービスの問題を管理するのを支援するようだ。

 IBMとパートナーが、焦点を当てている、他の分野には、認識的なクッキングもある。

 IBMは、マシン学習能力とBon Appetitマガジンのレシピを使用し、さまざまな食材から、料理を手早く作る方法を示唆する、Chef Watsonと呼ばれる、Webサイトを持っている。

 ユーザは、Chef Watsonサイトを訪問し、タブレット、あるいは、スマートフォンを使用して、Whirlpoolの最新のオーブンに、これらの推奨やBon Appetitマガジンのレシピを転送することができる。

 このようなIBMのイニシアティブは、オーブンや食器洗浄器などの大手メーカや医療デバイス・メーカと協調し、新たなスマート・アプライアンスや、データの収集&分析サービスを消費者に提供する。

 IBMは、決して、オールマイティではないので、キッチン用のアプライアンス・メーカや、ヘルスケアやフィットネス・デバイス・メーカなど、さまざまな業界のメーカやサービス会社とコラボレートし、消費者向けのソリューションを提供していく。

 アプライアンスやウェアラブル・デバイスのメーカは、顧客のデータを収集し、IBMのWatson AIエンジンを使用して分析し、ユーザ向にカスタマイズして提供する。

 多くのユーザは、IBMを、ハードウェア、ソフトウェア、および、サービスの総合的なITベンダであると見ている。

 しかし、Ginni Rometty氏によると、IBMは、典型的な、総合ITベンダとしての側面を持っているが、現在は、汎用的なハードウェア、ソフトウェア、および、顧客サポート&サービスだけでは、さまざまな業界や消費者に要求に対応できないので、キッチン、ヘルスケア、フィットネス、あるいは、スポーツなどの専門ベンダと提携し、クラウド、ビッグデータ、人工知能(AI)などを提供し、それぞれの分野や顧客に合ったソリューションを提供していくという。

 「Ginni Rometty氏のCES 2016での基調講演」のビデオ

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