Googleが、自動運転車で、車の運転を補助するかもしれない。 2015年9月29日
By Jack Nicas、WSJ
Googleの共同創設者、Sergey Brin氏は、2015年5月に、同社が、人間から、車のハンドルを奪うかもしれないと述べた。
GoogleのSergey Brin氏によると、Googleは、人間も運転でき、自動運転と人の運転のモードを切り換えられる、自動運転車の公道でのテストを実施しているという。
GoogleのBrin氏は、自動運転の将来に対する、Googleのビジョンに、新たなヒントを提供するコメントを投稿した。
Googleが、2015年の初旬に発表した、ハンドル、アクセル、および、ブレーキ・ペダルを欠いていた、プロトタイプとは異なる、人による手動運転モードと、自動運転モード間を切り換えられる、新たな自動運転車を発表した。
GoogleのBrin氏と、他のGoogleの役員は、人間が、車の運転において、危険な存在になり得ると述べ、人間による車の運転を補助する意向を表明した。
「日常的な車の役割を考えると、人は、車が自分で運転することを望むようになると思う。」と、GoogleのBrin氏は述べ、「自動運転車は、同乗者や周りの歩行者や車などにとって、より安全になるだろう。」と付け加えた。
GoogleのBrin氏が、Googleのイベントに現れたことは、驚きであり、この自動運転車プロジェクトへの、同氏の関心が増していることを示している。
GoogleのBrin氏は、Googleでのオペレーションにおいて、日々の関わり合いから解放され、公式な行事へ出席することが少なくなっていた。
Googleは、自動運転車が、カリフォルニア州のMountain Viewと、テキサス州のAustinにおいて、120万マイル以上の走行距離の、自動走行運転テストを実施したという。
120万マイルとは、平均的な人間が、約90年かけて運転するのと同じぐらいの走行距離である。
Googleは、４年以内に、自動運転車を、公道で正式に利用できるようにすることを目標にしているという。
ただし、Googleブランドの車が誕生することを期待してはいけない。
Googleは、複数の自動車メーカと提携し、さまざまなセンサーを装備した、自動運転技術の改良を繰り返し、同社の技術を使用した自動運転車を実用化させようとしている。
GoogleのBrin氏は、Googleが、製品ではなく、車の運転を補助する、安全運転、保守、危険回避、セキュリティ、カーナビ、外部との連絡、娯楽といった、トータルなサービスとして、自動運転車の提供を考えていると述べた。
例えば、より人間的な倫理的な判断で危険を回避したり、最寄りの薬局に案内したり、適切に渋滞を回避したり、車の各部を点検したりできるようにするようだ。
GoogleのBrin氏によるとは、同社は、技術を洗練させるために、日夜、自動運転車を改善し、テストを繰り返しながら、さらに多くの人たちが、同社の自動運転車のテストを実施できるようにするという。
