風来坊の力也 北海道から九州まで2400kmヒッチハイクの旅 5日目

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風来坊力也のヒッチハイク旅
3月7日のLIVE放送

風来坊力也の旅日記

福島県まで一気に進む。
長距離トラックのヒッチハイクに成功した。
本州のヒッチハイクは北海道に比べ成功率が低い、ここで距離が稼げるのはありがたかった。
ドライバーの方は中古車を輸出されるお仕事をされていて、この道10年の方だった。
北は北海道、南は鹿児島まで古くなったトラックや重機を安く海外に輸出する仕事をしていた。
「海沿い走ってあげるよ、震災復興の様子が見えるから」そう言い今の福島の様子を見せてもらった。

今尚、深い傷跡を残す被災地、福島県。
震災当時は連日福島の様子をテレビで流していたが、最近ではほとんど情報が入らなくなった。
もう復興は完了したのだ、勝手にそう思い込んでいた。
現状は4年経った今もほとんど進んでいない。
汚染を受けた田畑、その土はすべて取り除かれ、新しい土が運ばれ順次入れ換えが行われていた。
見渡す限り広がる田畑すべての土を入れ替えるのだ。
すべての土が甦るまで50年掛かるらしい。

立ち入り禁止区域、放射線汚染が強い地域は歩いて立ち入る事が禁止されていた。
車での移動は許可されているが、窓を決して開けてはならない、そういう場所だった。
沢山の家が見えた、今は誰も住んでいない。
海水浴場では泳ぐ人の姿を見る事は、これからもないらしい
早く元の福島に戻ることが出来ればいいですねと伝えると「無理無理!戻らねえよ!」と明るく笑って答えてくれた。
その笑顔に、強さを感じた。
前を向いていた、起きてしまった事にいつまでも囚われてはいなかった 。
そうなのだ、そうでなければ明日を生きられないのだ。

南相馬に到着。
今日はここで野宿する。
くたびれた体は寒さの中でも簡単に睡魔を呼び込んだ。
北海道に比べればこんな寒さどうってことない。
少したくましくなった自分を感じて嬉しくなった。
明日も頑張ろう。

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