さて、前回のレポートで「濱で最強の洋食屋さんは400円ランチの『レストラン テル』だ!」と断言した筆者ですが、己の欲求に負けてしまい、結果として普通にオムライス(大盛り)を食べてしまいました。本来ならば
「そこは400円ランチをレポートするだろ!」
と言う声が聞こえるような聞こえないような気がするので、今回はきっちりと「濱で最強の400円ランチ」をレポートして来ました。
※参考 横浜最強の『レストラン テル』に行ってみた (ガジェット通信)
http://getnews.jp/archives/785939 [リンク]
400円のAランチをオーダーしてみた
今回は「400円のランチを食べる」と言う目的があったので、さほどメニュー的には悩みませんでした。ちなみにこの日のラインアップは
Aランチ メンチカツ&チキンコロッケ
Bランチ チキンカツチーズ入り
(それぞれライス、サラダ、スープ付き)
と、なっております。言うまでもなく消費税込みで400円。400円です。この圧倒的コストパフォーマンスの前には、ひれ伏すしかありません。
Bランチもチョイチョイ気にはなるのですが、メンチカツマニアの筆者としてはAランチを選ばざるを得ないので御了承下さい。
男だったら寺沢武一の作品を読め!
『レストラン テル』を語る上でエロ雑誌は外せないのですが、常にエロスを振りまくと、ただの困った人なので時には男らしい漫画を読みましょう。
『北斗の拳』や『ゴルゴ13』も良いのですが、やはりダンディズムを語るならば寺沢武一! その中でもハードボイルドな『ゴクウ』を読むのが紳士の嗜みです。
この『ゴクウ』を語り始めると、それだけで紙面が終わってしまうので割愛しますが、その独特の世界観、近未来っぽい世界に70年代の男臭さを合わせた至高の漫画であると言っておきましょう。
特筆すべきは主人公『ゴクウ』のセリフと言うか言い回しなんですが、これを(略
と、言う訳で『ゴクウ』を片手にAランチの到着を待ちます。他にも『行け!稲中卓球部』も置いてあるので、沈んだ気分の時は稲中を読んでみたら良いと思われます。
サービスランチを続ける為にすべき事
希に「AランチとBランチを下さい」とダブルオーダーをする人もいますが、それはちょっと駄目ですね。無論、お金も払うし全部食べるんだからルールとして駄目って訳じゃないんですけど、そういう露骨なオーダーは粋(いき)じゃないです。
Aランチとオムライスだと「ライス&ライス」になってしまうので、食べ合わせとしては微妙。
そこは「Aランチとナポリタン」とオーダーするのがベターでしょう。これならば純粋に「コイツ食いしん坊なんだな~」と思われるだけです。
400円と言う破格の値段でランチを提供し続けて頂く為にも、400円だからと言ってダブルでオーダーするのは、いかがなものかと思います。
あくまでもサービスメニューなので、どうしても2品食べたいのならば、もう片方は通常メニューからチョイスするのが『レストラン テル』を愛する人としての嗜みでしょう。
特にナポリタンであれば原価率から見ても店に利益をもたらすと思われるので、400円ランチに対する感謝の気持ちも込めて、筆者はナポリタンをオーダーしました。
そしてAランチの降臨!
あまりネットで情報収集はしてなかったので、ランチがどのくらいのボリュームか謎でしたが、思ったよりもイイ感じですね。
大きなメンチカツと、チキンコロッケにサラダ、スープとライス。ランチとしてはこれだけでも十分でしょう。
まずはチキンコロッケから… おお! クリームコロッケ的な何かですか!
予想ではジャガイモ主体のコロッケが来ると思っていたのですが、良い意味で予想を裏切られましたね。ちなみに筆者は洋食的にはクリームコロッケ派なので、これは大歓迎です。
あまりチキンと言うか肉っぽい感じはしませんが、その滑らかな仕上がりはクリームコロッケとして完成度が高いと思います。
これはベシャメルソースをチキンブイヨンで伸ばしたのかもしれないですね。それを冷して成形して揚げてるぞと。
メンチカツの方は凄いボリュームに見えますが、厚さはさほど無いので食べきれないと言う事はないでしょう。この厚さと言うか薄さには賛否が分かれる所ですが、筆者はコレはコレで正解だと思います。
特徴としてはメンチカツの割には玉葱が少な目なので、より肉っぽさが感じられます。ハンバーグを揚げたような感じでしょうか? 下味はしっかりしているのでソース無しでも御飯が進みます。
ちなみに筆者は基本的に薄味派、なのでコロッケやメンチカツもソース類をかける事は少ないです。特に美味しいコロッケやメンチカツはそのまま食べたいですね。
今回は大盛りではないので、ライスも普通ですが、ボリューム的には丁度良いかと思われます。食が細い人は「ライス少な目で」とオーダーしても良いかもしれません。普通の洋食屋さんよりはチョイ盛ってあると思っておいて下さい。
なんとなく「400円だから」と言う先入観を抱いたまま食べたのですが、気が付いたら400円である事を忘れて、食べ進む自分がいました。値段の事を忘れて、十分に美味しいランチとして堪能出来ます。
実はナポリタンが激ウマだった件
今回は400円メニューのボリュームをそのまま伝える為に、あえて「大盛り」を封印しました。替わりに「ナポリタン」(400円)をサイドとしてオーダー。
これでも合計800円(税込)なので、普通の洋食屋さんのランチ1食分くらいの金額で収まってしまうところが「濱で最強!」と呼ばれる所以でしょう。
当たり前ですが、普通に合計2人前なので素人にはオススメ出来ない諸刃の剣ですが、ちょっと食べられる人ならば残す事なく食べられると思うので
「通常メニュー&ナポリタン」
と言う選択肢をデフォルトにするのも正解かと存じます。あえて大盛りに行かず2品目をオーダーする事で、楽しみも2倍になるのです。
ちなみにナポリタンですが、はっきり言って美味しいです。
いや、筆者としては洋食におけるナポリタンは定番であり、リスペクトの対象なのですが、ぶっちゃけ
「ナポリタンは自分でも作れるだろ」
みたいな感じなので、あまり洋食屋さんでナポリタンは食べません。まあ、それ言っちゃ終わりだろって話ですけどね。
しかし、何気に軽い気持ちで頼んだナポリタンが、今までに食べたナポリタンで一番美味しかったと言う事実……。
いや、まあナポリタンもピンキリだし、それぞれの個性とか食べる側の好みもあるので評価するのは難しいメニューなんですよね。ただ普通にナポリタンとしての体裁が整っていれば、あとは店の個性として受け入れる、そんなメニューだと思っていたんです。
具体的に『レストラン テル』のナポリタンの何が良かったのかを三行でまとめると、
「ブイヨン的な何かでしっかりと味付けされている」
みたいなアレンジが『レストラン テル』のナポリタンとして個性を主張している感じです。普通はもっとケチャップがグイグイ来るのですが『レストラン テル』の場合は、もっとしっかりした味付けがされていると思われます。
分かりやすく言うと、ミートソースの挽肉が入ってないイメージで……。
まあ、普通にケチャップで炒める時にスープで伸ばしてるんだと妄想出来るんですけど、実際に『レストラン テル』のナポリタンを食べると、
「コレはコレで美味しい! いや普通以上に美味しいんじゃないのか?」
みたいな衝動に駆られます。店によってはケチャップで炒め、最後に「追いケチャップ」をする所もあるくらいなのに、ケチャップのみに頼らない姿勢は一周回って新しいと言うか革命です。
まあ、普通に白ワインとか使う店は少なくないのですが、思いきっってブイヨン的な何かをブッ込んでくる大胆さに度肝を抜かれました。
ちなみに他は普通にハムとかピーマン。意外と玉葱は少な目な感じです。
『レストラン テル』400円ランチ総評
分かっていた事ですが… 400円ランチは最高です。文句のつけどころがありません。
激安なのに「ほとんど作り置きではない」と言うのも驚きですが、その味についても予想を裏切られると言うか、普通に美味しいと思います。
若干、もう片方の400円ランチである『チキンカツ(チーズ入り)』はデミソースのビターさ加減に賛否が分かれるらしいのですが、今回の『メンチカツ&チキンコロッケ』は超オススメのランチです。
メンチカツ、チキンコロッケのどちらも手を抜く事なく作られている、それが美味しさに繋がっている事は間違いないでしょう。
チキンコロッケはレギュラーメニューとしても存在しているので、チキンコロッケを思う存分食べたい人は、普通のチキンコロッケ(ライス付きで450円)をオーダーするのも一興です。
それでは、みなさんも『レストラン テル』に訪れてみて下さい。
住所:神奈川県横浜市西区浅間町3-165-4
営業時間:11:00~20:00(14時過ぎに休憩あり)
定休日:第2、第4日曜日