ジョニー大倉スペシャルBOX 予約締切まであと僅か!長男・ケンイチ大倉インタビュー

末期の肺がんに襲われながらも今年4月13日に奇跡の復活ライブを決行し“伝説のロックンローラー”の意地を見せつけたジョニー大倉さん。

その後の病状は順調とはいかず今また抗がん剤治療の病床にある彼だが、来年のソロデビュー40周年に先駆け、このたび自身初のBOX盤『JOHNNY ROCK’N’ROLL』をリリースすることを発表した。

BOXセットの内容は、リマスターし高音質SHM-CDにおさめられた

・ジョニー大倉ソロの名盤と評価の高い『ポップン・ロール・コレクション』(1977年)

・日比谷野音、日本武道館でのライヴを収録した『ロックン・ロール・ドキュメント’77』(1977年)

・1976年以降の楽曲から選ばれたベストセレクション

の3枚のアルバムとソロ初期のライヴ映像を収録した2枚組DVD、森永博志による書き下ろし本、未公開写真を多数使用したグラフィックブック、Tシャツ、ポスターと絢爛豪華!

特にキャロル解散後のソロ初期の映像はこれまで公に発売されることがなかったのでファンや日本ロック史に興味ある方にとっては垂涎モノだ。

ジョニー大倉BOXセット1976年幻の秘蔵映像『JOHNNY ROCK’N’ROLL』
https://www.youtube.com/watch?v=CMn_9qoEq5g

ジョニー大倉さん長男で今回の企画のプロデュースを務めたケンイチ大倉さんにお話をうかがった。

 

筆者:今回のBOX発売企画はどのようにして立ち上がったのでしょうか?

ケンイチ:大病したこともあるし、ソロデビュー40周年にあたって何かこれまでの軌跡になるものを作りたいと思ったんです。

息子として何かしてあげたい……花道を作ってやりたいって。

そこでタイミングよく角川の方とお話しすることができて”キャロルじゃないジョニー大倉”の魅力を伝えられるようなBOXを作ろうということになりました。

筆者:内容についてジョニーさんからの意見や注文はありましたか?

ケンイチ:基本的にはすべて僕にまかせてくれました。でも「キャロルのジョニー大倉じゃなくて、一人のミュージシャンとしての内容にして欲しい」とは言われました。

筆者:父と子で同じことを考えておられたんですね。

ケンイチ:そうですね。正直なところ、キャロル時代の曲やTHE PLEASE(1990年前後に元キャロルの内海利勝、ザ・虎舞竜の高橋ジョージらと結成していたキャロル・トリビュートバンド)の映像とかを入れたほうが注目はされると思うんですよ。

でも、そうゆうことはこれまでにしてきた部分もあるし、あえてしたくなかった。

筆者:これだけの楽曲や映像を集めるにあたってはかなりご苦労されたんじゃないかと思いますが……

ケンイチ:父はかなり多くのレコード会社を渡り歩いてますからね。でも、交渉したらみなさん今の父の状況をよく理解してくださっていて、こころよく承諾してくれました。

映像に関しても映像作家の佐藤輝さんをはじめたくさんの方が協力してくださって、キャロル解散直後の1976年に撮影したPVとか日比谷野音のライブ映像とかこれまで世に出ていなかった貴重なものを収録することができました。

筆者:ファンのコレクションとしても日本のロック史の資料としてもまたと出ないお宝ですね。

発売を控えてジョニーさんの近況はいかがでしょうか?

ケンイチ:長期の抗がん剤治療の真っ最中なので苦しそうですが「俺からファンのみんなへのクリスマスプレゼントにしたい」って発売を楽しみにしていますよ。

僕が”ジョニー大倉完全復活応援ライブ”でツアーに出る時も力ない声だけど「がんばれよ」って気にかけてくれます。でも一番多く口にする言葉は「家に帰りたい」なんです……

 

『JOHNNY ROCK’N’ROLL』の発売は12月24日だがFAXと専用通販サイト(http://mfmd.jp/johnny/pc/index.html)限定の完全予約受注生産商品のため締切りは間近の10月21日。

迷っている時間はない。

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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