夏の疲れは放置プレイで作った甘酒をアレンジして

  by 松沢直樹  Tags :  

昨年寄稿させていただいた「飲む点滴甘酒を放置プレイで大量製造してみた」ですが、今年になってどうやら波が来たらしく、あちこちで甘酒ブームが起きたようですね。
中には、甘酒の作り方教室なんてのも、ハイソな方たちの間で流行っていたらしく(講師に呼んでくれよ。いくらでも教えてあげるから。有料で)ブームの半歩先を行くことの難しさを、改めて感じている松沢でございます。

件の甘酒を放置プレイで大量醸造する方法ですが、よろしければ、昨年寄稿させていただいた記事をご高覧くださいませ。「飲む点滴 甘酒を放置プレイで大量製造してみた
甘酒ですが、あまったごはんで作れるうえに、疲労回復に役立つと言われているビタミンB6群のほかに、アルギニン、グルタミン、システインなどの体に必要なアミノ酸などの成分を含んでいますから、夏の疲れが出やすいこの時期にもってこいでしょうね。

念のために、あまったごはんで甘酒を造る方法を再掲させていただきますね。

●材料 あまったごはん 1合(おちゃわんに軽く1杯くらい)
●麹(こうじ) 200グラム
(最近は、どこのスーパーでもお漬物売り場とかにブロック状のものが売ってます 200円くらい)
●水                  800cc

●作り方

1 炊飯ジャーにあまったごはんと水を入れて、ごはんがばらばらになるようにかきまぜて、「炊飯」ボタンをスイッチオン

2 炊飯が終わると、おかゆになっているはずなので、いったんスイッチを切って、50度くらいになるまで、冷めるのを待ちます。(調理用温度計があればベストですが、お箸で手にとって、熱く感じない程度になれば大丈夫)

3 麹(こうじ)を、よく手でもんで、ばらばらにほぐし、お粥に混ぜたら、今度は「保温」ボタンをスイッチオン。

保温する時間は、6時間くらい。朝、会社に出かける時に保温にしておくと、帰ってくる頃には出来上がってると思います。

できあがった甘酒を利用して、スムージーや調味料を

前回の寄稿でお伝えしたのは、甘酒をそのまま飲む方法でしたが、調味料に使ったり、氷菓子に使ったりなんてのも、なかなかおいしいですよ。ではさっそく

■モモと甘酒のスムージー
モモ1個の皮をむいて、200ccの甘酒、クラッシュした氷を数個混ぜてジューサーでクラッシュ。簡単ですが、フルーティな風味の、のどごしが楽しめます。バニラアイスを混ぜてシェイクにしても楽しいですよ。

■お肉やお魚を保存する調味料に
お肉やおさかなを冷凍するときって、冷凍焼けしやすくなりますし、そのまま解凍すると味が落ちやすいですよね。
甘酒をまぶして、小さなビニール袋に入れて、空気を抜いて密閉すると冷凍焼けしにくくなります。また、甘酒の下味がついてお肉もおさかなも、うまみが増しますよ。焼いても煮ても独特の風味が

■豚肉の生姜焼きも一つ上のグレードの味に
おすすめは、豚肉の生姜焼きでしょうか。
甘酒大さじ1をあえたお肉に、醤油大さじ1、おろししょうが小さじ1を加えてよく混ぜて、200グラムくらいの豚肉にあえて、5分ほどなじませた後焼くだけ。
堅くなりがちなお肉が、しっとりとした焼き上がりになりやすいです。甘酒で甘味をとるのでもの足らないと思う方もいるかもしれませんので、少しお砂糖を足してもいいと思います。
もっとも甘酒の自然な甘みに慣れてくると、お砂糖を入れたくなくなるかもしれませんが。

豚肉もビタミンB群を含んでいて、疲労回復にはよい食品だと言われています。
夏の疲れが出やすい時期ですから、簡単にケアできる方法で、体をいたわってみてはいかがでしょうか。

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長