英国南部で開催されているファーンボロー国際航空ショーで、ボーイング社が787-9型機のデモ飛行を披露。その飛行性能の凄まじさが話題を呼んでいる。
787型は炭素繊維を多用して軽量化を図ると同時に、推力が大きく騒音の小さい最新のジェットエンジンを搭載。その結果、従来型機より巡航速度・航続距離・燃費が大幅に改善。特に燃費は767型より2割以上も向上している。ボーイング787-9型機は、基本型である787-8型をひと回り大きくした最新型で、座席数は777-200ERに迫る。
その大型機(分類上は中型機)が、まるで戦闘機のように軽快な急上昇、急旋回、タッチアンドゴーなどをしてみせ、航空ファンを驚かせた。
ちなみに、ライバルのエアバス社も、カタログ上ではほぼ同スペックのA350型機の展示飛行をしてみせたが、787-9型機ほどのインパクトは与えられず、ファーンボローにおける両社最新型機の売り込み合戦はボーイング社に軍配が上がったようだ(現在の受注数も787が優勢)。
動画:Boeing Preps the 787-9 Dreamliner for Farnborough(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=GZRKm6PG918
60度はあろうかという離陸直後の急上昇と、バカでかい図体のクセに非常に旋回半径の小さいターンは必見。独特の細い翼がしなる様も美しい。まぁ「燃料と乗客を積んで同じことやってみろよ」なんていうイジワルな人もいたけど。あとは例の電気系統の問題が解消されていれば安心して乗れるんですがね……。
画像:『YouTube』より引用