米国で空前の大ヒットとなった、家庭用ゲーム機 プレイステーション4。
米国での売り上げは、発売後24時間で100万台を突破する勢いとなっている。
この売り上げは過去のPS3や空前のヒットとなったPS2を超える勢いであり、日本での展開も大いに期待されている。そして、いよいよ日本で2月22日に発売を控えるPS4だが本当に米国をはじめとした国々のように爆発的に売れるのだろうか。ここで、現状のゲーム業界の事情を踏まえ、大ヒットへの不安要素を3つ紹介する。
不安要素1 日本人には馴染みの浅いソフトのラインナップ
PS4と同時に発売されるソフトのラインナップが圧倒的に物足りないではないだろうか。
日本人向けのビックタイトルが少なく、ゲーム誌などが注目しているのは海外のゲームばかりである。ライイナップとして全19本であり、半数程度が海外ゲームである。日本人向けの大作RPGなどは、PS4発売日時点にはローンチ予定がない。PS2,PS3など見ても、ハードという物は発売した日の初期の売り上げ台数が重要となり、今後の展開に大きな影響を与える要因の一つである。
不安要素2 家庭用ゲームユーザーの減少
米国のゲームユーザーの約70%が家庭用ゲーム機のユーザーと言われている。その一方、日本の家庭用ゲーム機のユーザーは、スマートフォンや携帯ゲームの台頭を受け、全体の30%程度だと推測されている。この状況下で果たして、米国並みのヒットが見込めるのだろうか懸念される。
不安要素3 膨らむ開発費
近年、ゲーム業界において、グラフィックの進化が進み、大手ゲーム制作会社しか、ソフトを開発できない環境になりつつある。開発費が膨らみ、相応にソフトが売れればよいのだが、全てのソフトが売れるわけでない。現状では、売り上げが少ないソフトの開発費をヒット作でカバーするという構図となっているが、小さい制作会社ではそれも難しくなってしまう。従って、今後、PS4でリリースする制作会社が減ってしまい、特に大手制作会社が少ない日本で発展するのかは明確ではない。
このように、米国では大ヒットしたPS4であるが、日本市場で成功するには、いくつか懸念点がある。これらを解決して、日本でも大ヒットすることを望む。
画像引用:Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/東京ゲームショウ