餃子ほど、人を魅了するオカズがほかに存在するだろうか。生姜焼き、コロッケ、ハンバーグ、日本人が好きなオカズは無数にあるが、そのトップに君臨する存在が餃子といえるのではないだろうか。「餃子1個があればメシ3杯イケる!」「毎日餃子を食べても飽きない」という人も多いはずだ。
実際に食べて感動した激ウマ餃子が食べられる食堂15選
今回は「実際に食べて感動したゲキウマ餃子が食べられる食堂15選」と題し、実際に食べて心から美味しいと感じた食堂を15店舗ご紹介していきたいと思う。2025年に営業していることを確認できたが、臨時休業もありえるので、行く場合は事前に営業状況をチェックしておきたい。はたして、あなたが好きな食堂は含まれているだろうか。
1. キリン (北海道・札幌)
ここは居酒屋なのだが、お通しのメンマと餃子が極めて美味。まずメンマで甘味ある薫りを楽しみつつ、ドリンクを飲んで餃子が焼きあがるのを待つ。餃子はかなりパリパリに焼かれていて、ザクバリッとドライな食感を楽しみつつ、旨味エキスのあふれを楽しむ。ーーそして幸せが訪れる。
餃子はやや大きめで、その中に含まれている旨味エキスの埋蔵量も大量。そのおいしさを受け止めつつ飲むドリンクは至高であり、餃子2人前なんてペロリと食べきれるレベルで美味。
あまにも人気がありすぎて入れないこともあるが、そうだとしても、ここで餃子を食べることをあきらめないでほしい。ここの餃子を食べずして札幌から立ち去れない。そういっても過言ではないほど美味である。
「キリン」(北海道札幌市中央区南3条西6 狸小路市場)
2. 銀座天龍 (東京都・銀座)
「銀座天龍」の餃子は春巻きと思えるほど細長いのが特徴。片面が香ばしくキツネ色に焼けていながら、箸でつまむとクニャッとカーブを描いてしなり、ほどよく弾力を得ているのがわかる。もう片面は高温によって蒸されたソフトな感触。生地に保水されている水分量が絶妙で、食べた瞬間、生地の口当たりのよさに驚かされる。餃子としての完成度が極めて高いといえる。
食べるとパラッと広がりを見せる具。なにより生地が旨味を強く含んでいるので、具に勝るとも劣らないコクのあるテイストを体験できる。具は主役だが、生地も主役なのだ。ーーそして幸せが訪れる。
ちなみに、「銀座天龍」の餃子は最初から酢、ラー油、醤油を混ぜたたれで食べる事を強く推奨する。最初の一口目は何もつけないプレーンを楽しもうとする人がいるが、ここの餃子は調味料と出会う事で本領を発揮するタイプなのだ。
「銀座天龍本店」(東京都中央区銀座2-5-19 ヒューリック銀座二丁目柳通ビル4F)
3. 四一餃子 (広島県・尾道)
尾道市に、凄まじくおいしいと絶賛されている餃子のお店があることをご存じだろうか。それは「餃子専門店 四一餃子」(広島県尾道市土堂2-3-21)。インターネット掲示板2ちゃんねる創設者のひろゆき氏も推している、知る人ぞ知る人気店。この四一餃子、焼き餃子も、蒸し餃子も、水餃子も、どれも絶賛されているのだ。観光客だけでなく、地域住民からも愛されている。
今回は、プレーンの焼き餃子、蒸し餃子、水餃子をオーダー。飲み物は瓶のコーラをオーダー。餃子を食べるならキレの良さがあるコーラが良き(異論は認める)。待つこと数分、目の前にやってきた焼き餃子、極めて魅惑的なビジュ。カリッカリに、徹底的に、イイ感じに、キツネ色に仕上げられた餃子の皮。食べる前から魅了。
食べてみると、バキガムン……! バキガムン! ザックゾック! ……ぶわぁぁぁぁあああああああ。絶妙な加減でカリッと仕上げられた皮の食感。そして広がる「焼き由来の薫り」とともに、パラパラと拡散する具。たまらない。なにより、この餃子、極めて、うまい。余計な味ゼロ、絶妙すぎる食材のバランス。飽きない、むしろもっと食べたい。バキガムン! ザックゾック! もっと食べたい。
そして蒸し餃子がやってきた。蒸し餃子、うまい。なんだろう、このクオリティの高さ。焼き餃子は皮の薫りと食感で楽しませてくれたが、焼かなくてもこれほどウマイとは驚きだ。蒸しの良さを極限まで高めている、生かしているように思う。単に蒸しただけではない、何かがある。妥協なきうまさ。そのままたべても美味だったが、タレに浸しても美味。
水餃子、これもまた、実にうまい。これはあくまで筆者の主観でしかないのだが……。たっぷりと水分を含んだ餃子、それが具の拡散を手伝うとともに、皮由来と思われる甘味も付加されているように感じる。そしてこれ、アツアツだからこそウマイ。アツアツと水分がここまで餃子のおいしさを盛り上げるとは……。やはりこの餃子も、単に茹でただけではない、職人のセンスがないと到達できない味だと感じた。ーーそして幸せが訪れる。
感動の餃子を食べられたことに感謝。通販でも買えるようなので、必ず買おうと心に決めたのだった。ごちそうさまでした。
「餃子専門店 四一餃子」(広島県尾道市土堂2-3-21)
🥟ついに思い描いた理想の餃子が完成しました!ワンオペになったおかげか、集中して試行錯誤する時間が増え、皮から餡まで微調整を繰り返した甲斐がありました🥟
日曜日の試食で娘に『できたね』ってめっちゃ褒められました。🙌
餃子専門店 四一餃子
〒722-0035
広島県尾道市土堂2-3-21 pic.twitter.com/lUrsEYQKwY— 餃子専門店 四一餃子 (@41GZ) October 29, 2025
4. 大連 (東京都・田町)
餃子が食べたい。とことん餃子が食べたい。今なら餃子を20個は食べられる。そんな気分の人は「中国家庭料理大連」(東京都港区芝5-15-3)がオススメ。奇抜さはないオーソドックスな餃子ながら、しっかり美味しい、絶対にハズレを引かない「間違いない餃子」が食べられる。
中国家庭料理大連の店内は、昭和な雰囲気が感じられる居心地が良い大衆食堂風。シェフも店員さんも中華系と思われる。ここの名物は餃子で、豚肉餃子や海老餃子、スープ餃子、水餃子、そして蒸し餃子など、さまざまな餃子が楽しめる。
いちばんのオススメは、オーソドックスな豚肉を使用した焼き餃子だ。パンパンに詰まった豚肉から肉汁が溢れ、タレ(酢と醤油とラー油)を染み込ませて食べれば、瞬時に餃子欲が待たされるはずだ。ーーそして幸せが訪れる。
食べるとプリップリの海老が躍り出す海老餃子も絶品なので、ここにきたら豚肉餃子と海老餃子のダブル注文がベター。2~3人などの複数人で食べる際は、水餃子やスープ餃子なども注文し、衛生的に注意しつつシェアしてもいいだろう。
ランチもディナーも餃子は定番メニュー。ディナータイムは労働に疲れたサラリーパーソンたちが集い、餃子を頬張る姿が見られる。もちろん一人の客も大歓迎らしいので、無性に餃子が食べたくなったら中国家庭料理大連! と覚えておこう。
「中国家庭料理大連」(東京都港区芝5-15-3 大連ビル)
5. おけ以 (東京都・飯田橋)
餃子には、いくつもの「美味しさの根源」ともいえる要素がある。皮、具、焼き具合、焼き面積、蒸し加減、そしてタレ。すべての根源が組み合わさることにより、完成形として仕上がるのだ。
「パリパリの皮がウマイんだよ」「具にキャベツが入っているのが良い」「たっぷりの酢を染み込ませなきゃダメ」などなど、さまざまな好みがあるとは思うが、もし香ばしさを優先するのであれば、「おけ以」に行くしか選択肢はない。
餃子とタンメンが美味しい大衆食堂として知られている「おけ以」。ここの餃子は見た目に驚かされる。いたってオーソドックスな餃子に思えるが、キツネ色にこんがりと焼かれている面が驚くほど平面。まるで徹底的に精密な加工をされたのかと思えるほど平面。あまりにもキレイな平面がきつね色に焼かれているため、ある意味、芸術作品といっても間違いではない。
見た目で分かるように、餃子はパリッパリに焼かれている。箸でつまむとズッシリとした重量感を感じる。酢、醤油、ラー油に浸して食べれば、パラパラッと広がる具の甘味。旨味よりも甘みを強く先に感じる。「おけ以」のタンメンは野菜の美味しさを引き出すことに成功しているが、餃子も野菜の美味しさが際立つ。
餃子から漂う香ばしさ。それは単に焼いただけで生まれるものではない。餃子の皮に含まれる旨味成分が重要なのだ。しっかりと旨味が仕込まれた餃子だからこそ、じっくりと焼き色が付けられると同時に、香ばしさが際立つのである。
「おけ以」(東京都千代田区富士見2-12-16)
6. 蘭州 (東京都・立石)
日本中に美味しい餃子の店があるが、正直なところ「確かに美味しいけど普通だな」と思ったことはないだろうか? 確かに美味しい。しかし「絶品」といえるほど高レベルな美味しさかと問われれば、首を傾げてしまう。多くの店が、そのレベル止まりなのが現状だ。
しかし、今回ご紹介する東京都葛飾区立石の大衆食堂「蘭州」の焼餃子は違った。ここの餃子は「本当に美味しい」と断言できるクオリティに達している、極めて希少な店。移転前はエモーショナルな雰囲気の食堂だったが、移転後も多くの餃子マニアが絶品餃子を求めて訪れている。
注文を受けてから生地の塊を切り、皮を作って具を詰めていく。そのため、生地のモチモチ感が「作り置き」や冷凍では出せない粘りと所感を生む。まるで羽毛布団に飛び込んだかのような、ふんわりとしていながら、モチッとしたやわらかい食感が素晴らしい。
そのあとに訪れるのが、極めて細かく刻まれた肉と野菜の攻め。粒子となった具の一粒一粒からジワッと広がる甘味と、限りなく微細な苦味が広がる。タレにつけなくても十分美味しいため、少なくとも半分はそのまま食べて「素」の味を堪能したいところ。
餃子の断面をタレにつけて食べる場合は注意が必要。あまりにも具が細かく刻まれているため、ボロッとこぼれ落ちる可能性がある。そもそも餃子単体で完結した美味しさを保持しているため、タレは不要といえば不要だ。
「蘭州」(東京都葛飾区立石1-20 オアシスビル1F)
7. 丸吉飯店 (東京都・大井町)
特別な要素はいらない。奇抜さもいらない。たっぷりの醤油、酢、ラー油に浸し、ライスと一緒に食べる餃子。そういう普通の餃子の「最高に美味しいバージョン」が欲しい。餃子マニアならば、誰もがそういう境地に到達する。
確かに、珍しい餃子や、いろいろと改良が重ねられた特別な餃子を出す店が増えつつある。つまりそれは、「普通の餃子の凄く美味しいバージョン」に出会うのが難しい時代になってきたことを意味する。
そんな凄く美味しい「普通の餃子」に出会いたい人は、大衆食堂『丸吉飯店』に行ってみるといい。ここは餃子が美味しい食堂としてマニアの間で知られており、その正統派かつ豪快な餃子を食べにやってくる人たちが後を絶たない。
ここの餃子は大きめで、その見た目はまさに正統派。表面がこんがりと焼かれておりキツネ色。背面はやや水分が飛んだ純白の生地。焼く際に過剰に水分を入れないため、蒸されつつも油分によって生地から水分が飛び、ほどよく「しんなり」と「ぱきぱき」がマッチした食感に仕上がっている。
まず最初は何もつけずにそのまま食べたいところ。一口食べると、一気に具が広がる。大きめの餃子なので「パンパンに具が詰まっているのかな?」と思いきや、生地の中は余裕のある空間が広がっている。
だがそれがいい。圧縮して詰め込んである餃子よりもいい。ある程度の空間を残すことで、具(旨味)が広がりやすくなっているからだ。シャキシャキとした食感を感じられるよう、刻み方がワイルドなのもいい。確かにここ、正統派である。
「丸吉飯店」(東京都品川区大井1-50-14)
8. ぎょうざ大学 (兵庫県・元町)
餃子は1人前7個だが、最低注文数は2人前から。ほとんどの客が餃子とライスを注文し、飲み物は酒か烏龍茶を注文する。それらの料理が生み出す合奏が客を虜にするのだが、まずはタレなしのプレーンな状態で餃子を1~2個食べたい。
ここの餃子は、皮がモチモチしていて旨味が深く、焼かれている面積が広くてカリカリ部分が広め。具は少なめで、具よりも皮のほうが多いと感じるほど。しかし餃子は具が多いから美味しいわけではない。皮が旨く、そして具が皮の旨さを盛り上げる役目になっている非常に珍しいタイプの餃子と感じた。主役が皮なのである。
酢と醤油と辣油でタレを作り、それで数個の餃子を堪能したのち、今度はそのタレの中にたっぷりと自家製の味噌を投入し、ガッツリと餃子を浸して食べてほしい。この味噌、強いコクを生むだけでなくゴマのような香ばしさを感じさせ、鋭いタレの美味しさからマッタリとした旨味たっぷり餃子へとディメンションチェンジしてくれるのだ。
もし初めてこの店を訪れた客ならば「餃子2人前では足りなかった」と後悔するかもしれない。ここの餃子、あまりにもライスに合いすぎるので、どんどんライスが進むし、餃子もガンガン食べたくなるのである。たとえ小食でも、せめて3人前は注文しておきたいところだ。
「ぎょうざ大学」(兵庫県神戸市中央区元町通2-3-5)
9. 珍龍 (石川県・小松)
餃子といえば宇都宮市がメッカだが、日本全国に餃子が美味しいといわれている地域は無数にある。なかでも「もっと注目されてもいいんじゃあないか?」と思うのが、石川県小松市だ。
外観も内装もいたって普通の中華食堂「珍龍」(石川県小松市園町ホ-117-1)。しかし普通じゃないのが餃子。驚くほど細長く、そしてソフトな皮で包まれた餃子は、一人で何個でも食べられてしまうほどヤミツキになる味。
なにより、どこの餃子よりも口当たりがソフトなのに驚かされる。皮が綿のように、羽毛のように、そして赤ちゃんの肌のようにきめが細かく弾力とハリがあり、そして柔らかい。ソフト&ウエットという言葉がピッタリの餃子なのである。
そんなにも繊細な一面がありながら、片面はガッツリとパリパリに焼かれており、餃子が持つ上質な「香ばしさ」と「ジューシーさ」の双方を堪能できるハイブリッドな仕上がりになっている。
注目したいのが、具(餡)のキメである。極めて細かい粒子状に刻まれた具が、食べた瞬間に拡散。一粒一粒が持つ野菜と肉の旨味が、通常の餃子より高い密度で絡み合う。餃子は「雑な美味しさ」も魅力だが、この餃子のように「繊細な美味しさ」も素晴らしいことに気がつく。
「珍龍」(石川県小松市園町ホ-117-1)
10. 英洋軒 (兵庫県・姫路)
もし姫路に行くのであれば、「英洋軒 姫路駅前店」(兵庫県姫路市駅前町301)に行き、餃子を食べることを強く推奨する。この店は、姫路で知らない人はいないというほどの「絶品なる立ち飲み屋」であり、ひとつひとつの料理が激しく安くて絶品。特にから揚げと餃子は大人気で、とりあえず酒とから揚げを食べる常連客が後を絶たない。
三ノ宮や神戸には複数の餃子の名店があるが、ここ姫路の「英洋軒」の餃子も侮れない美味しさ。ジューシーであっさり風味のから揚げと、パラッと具が広がる激ウマ餃子を食べれば、誰もが「姫路に来て良かった」と思うはず。この味は姫路だけの味なのだから。
とにかく、「パラッ!」からの「濃密肉汁じゅわっ!」を堪能してほしい。タレ無しでも十分おいしいので、序盤は餃子をそのまま食べてほしい。そして絶妙な組み合わせで仕込まれた、食材同士の協演を楽しんでほしい。
ちなみに、「英洋軒 姫路駅前店」の近くには美味しいタイヤキの店もある。美味しい料理とお酒を楽しんだら、そこで和スイーツを堪能して家やホテルに帰る。なんとも贅沢な姫路の楽しみ方である。
「英洋軒 姫路駅前店」(兵庫県姫路市駅前町301)
11. 三幸園 (東京都・神保町)
三幸園は、出版社の街・神保町のど真ん中にある。舌が肥えた出版社や新聞社のスタッフ御用達の中華食堂となっており、いつ行っても多くの人たちが餃子と唐揚げを食べつつビールを飲んで、その味に魅了されている姿を見ることができる。
店名に「餃子の店」とつけるだけあって、絶品な餃子を食べることができる。オススメは唐揚げとともに食べる餃子。オイリーで油分と肉汁がたっぷりな唐揚げを堪能しつつ、その味で餃子のおいしさをさらにメガ進化。お互いの料理が、お互いのおいしさを支え合っているのである。
「中華料理 餃子の店 三幸園 白山通り店」(東京都千代田区神田神保町1-13)
12. りょうこのギーザ (新潟県・佐渡)
餃子を販売している「りょうこのギーザ」は、佐渡島の両津港からクルマで約20分、バスで約25分ほどの、のどかな住宅地にある。住宅の敷地内にある小屋で餃子が作られており、おばちゃんがいないときは、住宅のインターホンを押して「餃子くださーい」と言って呼び出す。
家から出てきたおばちゃんに食べたい餃子数を伝えると、その場で焼いてくれる。この場で焼きたてを購入することもできるし、焼く前の冷凍餃子を購入したり、宅配便で送ってもらうことも可能。
筆者は焼き餃子を注文しつつ、冷凍餃子を関東地方の自宅に送った。焼いている間におばちゃんと話したが、完全におばちゃんのレシピで作られた餃子で、食材は新潟・佐渡産のものを使用しているとのこと。徹底したこだわりっぷり。観光客としても、佐渡食材のグルメが楽しめるという点で嬉しい。
ちなみに、海外からも佐渡の味を求めて訪れるお客さんもいるとのこと。す、すごい! ……と思っていると、焼き餃子が完成。包み紙もオリジナルデザインでカワイイ。
その餃子の味、かなり、激ウマ。何が良いかというと。まず皮が極めて素晴らしい。ほどよく柔らかく、そしてカリッとした食感とともに広がる「焼き」による薫り。そして具のすばらしさにも着目したい。食べて皮が破けた瞬間、パララッと具が拡散し、一気に旨味が広がるのだ。しかもこれ、かなり濃い。
しかも驚くことに、熱々でも美味しいのに、やや冷えても激ウマなのである。これかなりすごいこと。食べる人の状況に左右されず、美味しさを保ったまま、餃子の良さを味覚に伝えてくれる。感動しかない。
「りょうこのギーザ」(新潟県佐渡市千種94-5)
13. パイカル / 白乾児 (岩手県・盛岡)
ここの餃子は秀逸。餃子とライスと漬物などでダイナミックな餃子メシを楽しむと至高。梅干しと餃子をあわせつつご飯をガッと食べると身も心も癒される。これ、毎日食べても飽きない。
ややサイズ大きめの餃子。焼き面はドライでザラリとした焼き上がりで、そのほかの面はモチモチで柔らかいもの。具はかなり濃密ジューシーで肉汁感あるもの。香ばしくも、もちもちとした皮で食べる具、最高オブ最高。
この店では、じゃじゃ麺を食べた後にシメのチータン(スープ)を食べるのが流れ。餃子ともマッチする。ちなみに盛岡市はどの店もチータンが激安だ。なかにはじゃじゃ麺に無料でチータンをつけてくれる飲食店もあるほど。
「パイカル / 白乾児」(岩手県盛岡市内丸4-8)
14. 開楽 (東京都・池袋)
もし初めて行くのであれば、餃子とチャーハンのセットが間違いない選択。餃子5個に半チャーハンと中華スープがセットになった定食で、まさにこの店のポテンシャルを知ることができる最高の組み合わせ。
まず最初に、餃子をタレ(大量の御酢と少量の醤油)に浸して普通に食べる。思ったよりも餃子の皮は厚くなく、それでいてソフトなもちもち皮。なのでたくさん食べても胃にズッシリこない。具はジューシーで、食べるとパラパラと広がり、野菜の爽やかな旨味を楽しめる。
次に、タレにどっぷり浸した餃子をチャーハンにワンバウンドさせて食べ、すぐにレンゲでチャーハンも食べる。餃子とチャーハンの融合。それを取りまとめるのはタレ。餃子のタレがチャーハンの具と出会い、餃子なのにチャーハンの具としても活躍するのだ。これこそ最高の体験。
「開楽 本店」(東京都豊島区南池袋1-27-2)
15. 興安楼 (東京都・小川町)
低価格で、しかも美味しいと評判の中華料理店「興安楼」(東京都千代田区神田須田町1-2)。ここには、伝説と化した料理がひとつ存在する。かつて内閣総理大臣に就いていた田中角栄(75歳)が頻繁に食べ続けた餃子である。政治とグルメはまったく関係ないが、日本を仕切るほどの人物が愛した餃子であり、いま現在も定番の料理として人気を博している。
この餃子は厚めの皮で、具として含まれている肉と野菜の一粒一粒から薫りを感じる。醤油や酢に浸さなくても皮と具の美味しさをじんわりと楽しませてくれる逸品。肉厚ぷりっぷりな餃子は、食べていて心地よい食感を楽しませてくれる。
この世には美味しい餃子の名店が多数あるが、神田や小川町付近の餃子のなかではトップクラスに美味しいと言えるかもしれない。いや、全国レベルとして考えてもウマイ。餃子好きは試しに食べてみてはいかがだろうか。
「興安楼」(東京都千代田区神田須田町1-2)
最後に伝説の餃子屋を紹介したい
実は、美味しい餃子ながらも、数年前に閉店してしまった、伝説レベル、いや、神話レベルの餃子食堂がある。それは「名前のない餃子屋」(東京都港区芝5-25-2)。ここは女将さんがワンオペで餃子を焼いてくれる食堂で、店名はなく、マニアたちから「名前のない餃子屋」と呼ばれていた。
メニューは焼餃子と水餃子と野菜餃子、そしてその定食のみを提供。飲み物はビールが注文可能である。ここの常連の多くが、焼餃子定食と水餃子の単品を注文する。女将さんが注文を受けてから丁寧に焼くため、10分以上時間を要する。
ここの焼餃子の特徴は、かなり固めの皮。バキボキ感さえある。しかし皮に厚みがあるわけではなく、レシピと調理方法により皮を固めに仕上げているのだろう。タレは女将さんが調合したものが出されるので、それに餃子を浸して食べる。
この焼餃子、タレをつけると絶品だが、タレがなくても美味。肉汁にたっぷりと旨味が含まれているためだ。そして焼餃子はライスにバッチリ合う。肉汁が豊富なだけでなく、タレの酸味と香ばしさがライスの旨味を増幅させ、さらにぎっしりと詰まった肉の食感が心地よい感触を与えてくれる。ここまでライスと相性の良い餃子は珍しく、タレに浸してご飯と一緒に食べれば、その瞬間から幸せが訪れる。
ソフトでライトなテイストの豚汁がマッチ
ライスには昆布が添えられていて、餃子の濃密濃厚な肉汁を楽しみつつ、ライス特有の旨味、昆布の塩味と濃い甘味を楽しむことも可能。豚汁はかなり優しいテイストで、包容力ある仕上がり。濃い餃子を受け止めるにあたり、ソフトでライトなテイストの豚汁がマッチする。そう、濃すぎない豚汁だからこそ、餃子のおいしさを邪魔せず、徹底的に楽しめるのだ。
ここでいくら語ったとしても、もう食べられない「名前のない餃子屋」の餃子。この店の記憶がいつまで私たちに残り続けるかわからないが、閉店まで多くの人たちを餃子で楽しませてくれたことに対して敬意を表するとともに、感謝の気持ちを表したい。
<実際に食べて感動したウマすぎる餃子が食べられる食堂15選>
1. キリン (北海道・札幌)
2. 銀座天龍 (東京都・銀座)
3. 四一餃子 (広島県・尾道)
4. 大連 (東京都・田町)
5. おけ以 (東京都・飯田橋)
6. 蘭州 (東京都・立石)
7. 丸吉飯店 (東京都・大井町)
8. ぎょうざ大学 (兵庫県・元町)
9. 珍龍 (石川県・小松)
10. 英洋軒 (兵庫県・姫路)
11. 三幸園 (東京都・神保町)
12. りょうこのギーザ (新潟県・佐渡)
13. パイカル (岩手県・盛岡)
14. 開楽 (東京都・池袋)
15. 興安楼 (東京都・小川町)

