地方にはおいしいお店がたくさんある。岩手県にもたくさんのおいしいお店がある。岩手県は、魚介類の宝庫であり、魚介グルメを楽しみにしながら岩手県に行く人は多いと思われるが、実は肉も絶品な大地であり、大都会では味わえない唯一無二の肉グルメが楽しめる場でもある。
実際に食べて本当に感動した岩手県の最高グルメ10選
今回は、東北出身者の視点から選んだ岩手グルメを「実際に食べて本当に感動した岩手県の最高グルメ10選」と題してご紹介したいと思う。2025年に営業していることを確認しているが、年末年始、ゴールデンウイーク、お盆シーズンを含め、臨時休業があるかもしれないので、行く場合は事前に確認しよう。
1. ふじた食堂の「ホルモンなべ定食」
野菜と肉たっぷりのホルモン鍋、ライス、漬物、生卵が食べられる贅沢な逸品。ホルモン鍋は生野菜と冷凍ホルモンがガッツリと鍋に投入された状態でテーブルに出される。
味付けは「ほぼ味噌のみ」と言っても過言ではなく、野菜とホルモンの食材から溢れ出るエキスと旨味が味噌と混ざり合い、そのウマさを織り成す。カセットコロンではなくガス栓による火力で沸騰させる点も、また情緒があってよい。「ふじた食堂」(岩手県盛岡市茶畑1-13-12)。
2. 白乾児の「餃子」
ここの餃子は秀逸。餃子とライスと漬物などでダイナミックな餃子メシを楽しむと至高。梅干しと餃子をあわせつつご飯をガッと食べると身も心も癒される。これ、毎日食べても飽きない。
じゃじゃ麺を食べた後にシメのチータン(スープ)を食べるのが流れ。ちなみに盛岡市はどの店もチータンが激安だ。なかにはじゃじゃ麺に無料でチータンをつけてくれる飲食店もあるほど。「白乾児」(岩手県盛岡市内丸4-8)。
3. ベルの「ハンバーグ」
ここのハンバーグは至高。ズバ抜けて世界一うまいハンバーグ! という話ではなく、まさに「こういうのでいいんだよこういうので」「こういうハンバーグが食べたかったんだよ」の究極系がベルにある。
きどらない、飾らない、でも目の前にハンバーグがやってきただけで心が躍る、まさに人類の心に奥底にあるハンバーグ琴線に触れるハンバーグ。ライスとともに肉汁たっぷりのハンバーグを楽しみたい。実にうまい。「ベル」(岩手県盛岡市大通り1-4-7)。
4. もりしげの「焼肉」
ここの焼肉はどれも格別ながら、絶対的にホルモンが極めて美味しい。トロットロで臭みゼロのフレッシュで清潔なホルモンをロースターにのせれば、キュルキュルと動き出して香ばしい薫りを放ち、至高のホルモンに仕上がる。
そして忘れてはならないのがシメの冷麺。ここはホルモンが絶品なだけでなく、冷麺も高評価を得ているのである。観光客よりも地域住民が多く、かなりの穴場な焼肉屋。「もりしげ」(岩手県盛岡市東仙北1-10-39)。
5. 盛楼閣の「冷麺」
もはや盛岡の冷麺の名店として誰もが知っている存在の店。よって、ここで紹介するまでもないのだが、あまりにも美味しいので念押しの意味を込めて紹介したいと思う。
冷麺のスープはクリアでスッキリとしていながら旨味が濃く、塩味ではなく出汁のパワーでズルズルと麺をすすらせる秀逸なるもの。麺のゴキュゴキュとしたコシも至高で間違いないもの。「盛楼閣」(岩手県盛岡市盛岡駅前通15-5)。
6. 松竹の「ソースカツ丼」
松竹はレストランという形式をとっている飲食店。なので、ソースカツ丼がメインの料理ではないのだが、あまりにもクオリティが高いため、ソースカツ丼専門店としても営業しても良いレベルで絶品。
ザクッ! ザラリ! としたクリスピーとザラつきのある衣が秀逸で、その衣のヴェールに包まれた肉がやわらかなライスに凄まじくマッチする。これを食べるためだけに一関市に行っても良いレベルである。「松竹」(岩手県一関市上大槻街2-1)。
7. とんちゃんの「グリーンホルモン」
厳密にはグリーンというよりエメラルドグリーンかもしれない。コバルトブルーのような色にも思える。普通ではありえない色をしているホルモンだが、これがまた絶品。色で判断してはいけない。
新鮮なホルモンなのでツヤツヤしててプルプル。そしてなにより、驚くほど柔らかく、固形というより粘度の高い液体をつまんでいるようにも感じる。トロットロなのだ。もはや食べる前から「絶対ウマイ!」と言いたくなるし気分がアガる。「とんちゃん」(岩手県一関市駅前48)。
8. 双葉鮨の「まかない丼」
そもそも寿司屋としておいしい店だが、ここのまかない丼はビジュ的にもアートであり、味的にも至高。まるで宝石箱かとおもえるほどキラキラと輝く魚介類の盛り。
さまざまな魚介類が細かく練り状にされ、ご飯を覆い隠すように大量に盛られている。個人的には、ここにやや多めのわさび醤油をかけてたべると旨味が引き立って良い。「双葉鮨」(岩手県一関市駅前56)。
9. からあげ家の「からあげ弁当」
道の駅「むろね」の中にあるお弁当屋さんだが、単なる道の駅にあるテナントだと思わないでほしい。ここの唐揚げ、遠方からわざわざ訪れるマニアがいるほど絶品なのである。どれほど絶品なのか? 唐揚げフェスティバルで優勝に輝くほどのおいしさである。
実際に食べてみると、ほかの唐揚げとレベルが違うことがわかる。鶏肉の質が良いことは言うまでもないが、やはり衣と揚げのスキルが秀逸。ザクカリッとした食感とともにあふれる油と脂と肉汁は、至高の黄金比率ともいえる美味さを生む。「からあげ家」(岩手県一関市室根町字向山131-4)。
10. 郭公屋の「郭公だんご」
絶景は絶景でも、美味しくて楽しい絶景を体験してみたいならば、厳美渓の郭公屋(かっこうや)に出向いて「郭公だんご」を食べることを強く推奨。まさにここ、絶景で美味しい素晴らしい場なのだ。
厳美渓は岩手県一関市にある渓谷で、美しい川が流れる絶景地。ここには、ロープに繋がれたザルが置いてあり、そこにお金を入れるとロープがザルを引っ張ってだんごを入れ、また戻してくれるというユニークなグルメが堪能できる。「郭郭公屋」(岩手県一関市厳美町字滝ノ上211)。
まだまだおいしいグルメがたくさんある岩手県
岩手県には、まだまだ知られざる絶品グルメが数多く存在する。すでに人気の有名店も良いものだが、広く知られていない魅力的なお店も含めて、岩手旅行の参考にしていただければ幸いだ。もし秋田県の料理も気になるならば「東北出身者が選んだ秋田グルメ / 実際に食べて本当に感動した秋田県の最高グルメ10選」と題した記事もお読みいただきたい。
残念ながら閉店してしまった名店
最後に、今回紹介したかったものの、残念ながら閉店してしまった名店がいくつもあった。長きにわたっておいしい料理で人々を楽しませてくれたラーメンが人気の「マトヤ中華」(岩手県盛岡市盛岡駅前通8-11)と、カレーが美味しかった「こびりっ子」(岩手県岩手郡雫石町寺の下46-3)に心から感謝するとともに敬意を表したい。
※記事内画像の料理価格は撮影当時のものです

