怖い夢をみている最中、その夢から覚めたいのに目を覚ますことができない──みなさまは、そんな経験をしたことはありますか?
X(旧Twitter)で大バズリした伝説の市松人形「明美ちゃん」をはじめ、さまざまな呪物が展示されているのは、アングラギャラリーバーnyaope(ニャオペ 大阪市中央区西心斎橋2-9-5 日宝三ツ寺会館1階)。そのニャオペの美人店員・アキコさんから聞いた「夢から出られなくなったお話」が面白かったのでご紹介します。
夢から出られない
アキコさんは一番よく覚えている印象的な夢としてこの話を教えてくれました。
夢の中で夢だと気づき、状況をコントロールできる明晰夢を見るアキコさんは、ある晩の夢の中で街灯が並ぶ住宅街のまっすぐな夜道を歩いていることに気がつきました。
ふと前を見ると3つ先の街灯の下に人影が見え
「誰かいる……近づきたくないなぁ……怖いなぁ……」
と思いながら、人影が視界に入らないように下を向いて歩き、その横を通り過ぎました。
恐ろしいことは何も起きずにホッと安堵するも、視線を前にやるとまた3つ先の街灯に人影が現れました。
再度我慢して通り過ぎるも、また3つ先の街灯に人影が現れ……を何度も何度も繰り返し、道を進み続けました。
ここでアキコさんはおかしな点に気づきます。
アキコさんは普段は夢をコントロールできるはずなのに、なぜかこの時は自由が利かず、進み続ける以外できないのです。
「この場所から離れたい! 夢から覚めたい!」と強く思うも、目を覚ますことすらできません。
そしてさらにあることに気がつきました。
今までは3つ先の街灯にいたはずの人影が、いつの間にか2つ先の街灯に移動しているのです。
「近づいてきてる! もし自分のところにまで来てしまったマズイ!」と直感的に悟りアキコさんは焦りました。
その時、当時お付き合いしていた男性からアキコさんの夢の中のスマホにLINEが来ました。
アキコさんは「迎えにきて!!」と彼に位置情報を送り助けを求めようとするも、スマホ画面に表示されたアキコさんのいる位置は、何もない「無」の地となっていました。
近くには公園やテニスコートがあるにも関わらず、何も表示されない真っ白な画面にピンが刺さっているだけなのです。
呆然と立ちすくんでいると再び彼からLINEが来て、そこには「アキコがそこにいるのは悲しい」と書かれていました。
「悲しいって何……?」と困惑した次の瞬間、なんとか目を覚ますことができました。
「良かった……夢から帰ってこれた……」と安堵しスマホに目をやると、夢の中の彼からLINEをもらったのと同じ時間に、現実の彼からもLINEが来ていました。
現実の彼はLINEスタンプを1つだけ送っていました。
脈略も会話の前後にも全く関係がないのに、なぜか彼は突然スタンプを1つだけ送っていたのです。
彼はなぜそのタイミングでスタンプを送ってきたのでしょうか?
ただの偶然なのでしょうか?
もし彼がスタンプを送っていなかったら、アキコさんはあのままどうなってしまったのでしょうか?
アキコさんは美人なうえに気さくで話も面白く、他にも興味深い体験を色々されているので、ぜひぜひニャオペに遊びにいって実際にお話してみてください(・∀・)♪
トップ画 by 1tamara2 via Pixabay
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