セクシー田中さん作者死去で漫画家・森川ジョージ先生がコメント「原作者が絶対です」「原作者を一人で戦わせないで」

人気漫画『セクシー田中さん』の作者として知られている漫画家・芦原妃名子さんが、亡くなったと報じられた。生前、芦原妃名子さんはドラマ版『セクシー田中さん』の制作過程に苦悩していたともとれるコメントを残していた。

漫画家・森川ジョージ先生がコメント

ドラマ版『セクシー田中さん』は、原作者である芦原妃名子さんの意向とは違う方向に向かってしまったようで、その点において心を痛めていたようだった。テレビ局側と考えの相違があったのではとの憶測も出ている。

芦原妃名子さんが亡くなり、多くの人たちが彼女の他界を悲しんでいるが、漫画家の森川ジョージ先生がコメントをインターネット上に公開し、注目を集めている。

<森川ジョージ先生のXツイート / 一部引用>

「とんでもなく残念なニュースを目にした。同業者の嘆きの経緯は眺めていたがこんなことになるとは。気持ちがわかるだけに胸が痛い。業界では幾度も繰り返されてきたことではあるが今回の件はもう取り返しがつかない。とにかく残念だ」

「日本では原作者が【絶対】です。何故なら作品と作品を愛する人達やその環境を守れる戦いができるのは原作者だけだからです。二次使用の際「尊重」を忘れなければ大抵の場合トラブルは避けられます。原作者が何か物申すと「権力者が強権を発動した」と煙たがられることが多いです。それはほとんどが作品とファンを守るためなのに多勢に無勢の戦いになります。権利を行使した直後に孤独になり、挙げ句「自分はワガママではないか」と自分を責めたりします。原作者は堂々と自身を持って発言して下さい。周囲の人達は尊重して下さい。一人で戦わせないで下さい」


森川ジョージ先生「一人で戦わせないで下さい」

森川ジョージ先生から、ただのコメントではなく、かなり強い心がこもったコメントであることが伝わってくる。特に「原作者は堂々と自身を持って発言して下さい。周囲の人達は尊重して下さい。一人で戦わせないで下さい」という部分、いまの業界がそれを解決できない状態にあることを意味しているようにもとらえられる。

人により解釈は違うと思うが、周囲が芦原妃名子先生を一人で戦わせてしまったのではないか。そうとも思えてくる。皆さんはどうお思いだろうか。


※記事画像は『セクシー田中さん』コミックス表紙より

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