B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2023年10月)

  by ノジーマ  Tags :  

カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。

今回は2023年10月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:ニュータッチ 凄麺 播州ラーメン

5位はニュータッチ 凄麺シリーズの新作「播州ラーメン」。兵庫県西脇市を中心とした播州地方のご当地ラーメンってことなんだけど、全然知らなかった!

凄麺シリーズは全国47都道府県のご当地ラーメンを出そうとして頑張ってるけど、こういうシブいご当地ラーメンまで商品化させてるから本当にすごい。

こういうシブいご当地ラーメンを商品化させるためにはきっとすごい熱量が必要だろうなと想像しているんですが、やっぱり今作もその熱量がバッチリ封入されています。

ベースは鶏ガラ醤油なのに後味には煮物や肉じゃがのようなやさしい甘味が広がる複雑な味。でもただ甘いだけではなく野菜とかの旨味もしっかり感じられて、つい「あと一口だけ」といいながらも完飲しちゃうウマさ。

麺は細くて繊細だし、メンマとチャーシューがレトルトなのも嬉しい。スープと麺の一体感がもうちょっとあったら完璧だったけど、実際に播州ラーメンを店で食べてみたいと思わせるには十分。好みは分かれそうだけど、個人的には大アリでした!

第4位:日清食品 カップヌードルBIG 牛すき

特上シリーズとか、謎肉まみれとか、なにかと新作が話題になっているカップヌードルシリーズですが、さして話題になっていない商品こそ結構ウマかったり。4位にはカップヌードルBIGの新作「牛すき」を選びました。

これはもう完全にすき焼きの味。粉末スープと調味油だけで表現してるのが信じられないくらいすき焼き。甘みの強い濃口醤油に牛脂の旨味をプラスしてものすごくいい感じにまとめてます。

具材の牛肉はさすがにカップ麺クオリティなんだけど、豆腐の食感はプルンプルンだし、でっかいネギがたくさん入っているのがすき焼き感をブースト。となってくると、カップヌードルの細い麺もしらたきのように思えてくるから不思議!

甘さが強いんだけど旨味も強いから甘ったるさにゲンナリさせられることはなく、BIGサイズでも最後まで飽きずにペロッといけてしまいました。

せっかくだし溶き卵に浸しながら食べて、さらにすき焼きっぽさを加速させるのもアリ。これまた好みは分かれると思うけど、隠れた名作かと!

第3位:まるか食品 ペヤング 中華あんかけ風やきそば

最近はネタ商品のリリースがめっきり少なくなり、不良少年が更生したかのような雰囲気を出しているペヤング。

新商品を出すペースは相変わらず早いんですが、10月発売の「中華あんかけ風やきそば」はかなり感動する美味しさでした。3位に選出です!

なにがウマさの決め手だったかというと、まるですりおろしドレッシングのように濃厚なソース。いろんな旨味を凝縮させて詰め込んだような味になっていて、魚介やしいたけ、チキンの風味が炸裂。さらに刻まれたタケノコもたっぷり!

かやくにはエビ、カニカマ、キャベツが大量に入っているし、仕上がりはかなり具だくさんな状態に。

ソースは濃厚でとろみがあるのでフライ麺にもよく絡むし、麺とソースの相性も抜群。食べていて幸せな気分になれました。

数量限定ですぐ売り場から消えてしまうであろうことだけが惜しい。これはぜひ見かけたら食べてみてほしい。特にネタ路線に走ったペヤングにゲンナリしてしまっていた人にこそ食べてほしい名作です! ペヤングは完全に更生しました!!

第2位:明星 カドヤ食堂 ワンタンめん

大阪・西長堀の名店「カドヤ食堂」のワンタンめんがカップ麺化されたのですが、これがべらぼうにウマかった! 明星「カドヤ食堂 ワンタンめん」を2位に選出です。

カドヤ食堂のワンタンめんはたまたま9月に大阪で食べる機会があったんですけど、こちらはその味をバッチリ思い出せる仕上がりとなっていました。

基本的にはベーシックなワンタンめんではあるんですけど、スープがとにかく激ウマ。醤油+魚介の旨味に鶏油の優しい風味がふわっと香り、シンプルながらも奥深い味にまとまっています。

そこにふわふわで滑らかなワンタンが4個入り。このワンタンとスープの相性が申し分なし。たっぷりとスープを吸収したワンタンを口に運ぶ幸せたるや!

うねりのある平打のノンフライ麺もバッチリウマいし、全体的に完成度高め。麺とワンタンを食べ終えたあとにチビチビとスープを飲んでいたら、実店舗の味が鮮明に浮かんできましたよ。

もちろんカドヤ食堂を知らない方にも、優秀なワンタンめんとしてイチオシできる一杯です!

第1位:寿がきや 麺や大山監修 佐野らーめん

2023年10月の1位に選んだのは寿がきやの「麺や大山監修 佐野らーめん」でした。これは麺もスープも完璧すぎるカップラーメンだったなあ……!

特に優秀だったのは麺の食感。寿がきやのノンフライ麺は独特のもっちりした食感が特徴なんですけど、それが青竹打ちをする佐野ラーメンの世界観とドンピシャ。

見た目はカップうどんのような平打ち麺ですが厚みがあり、弾力があって食べごたえ抜群。唯一無二のやさしいもっちり感が最高です!

そしてスープも抜群のウマさ。透明度の高いスープは醤油のコクが深く、調味油でその味を引き立てながら麺との相性をアップ。旨味もたっぷりで、飲み始めたら止まらなくなる中毒性もあります。

かやくはほうれん草がちょっと細かめだったり、カップ麺っぽさが強めではあるけど、肉は粗挽きの大粒で存在感があっていい感じ。いやあ、本当にウマかった!

総評

以上が2023年10月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。

気づけば先月も寿がきやのカップ麺(鯱輪監修 旨辛にんにくラーメン)を1位に選んでいましたし、最近は寿がきやの名店シリーズがアツいですね!

次回は12月上旬頃に2023年11月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!

動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/w7nKXV4y_n4?si=qttpCluwRC97ADCi [リンク]

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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