9日からの連続テレビ小説『ブギウギ』の第2週が終わった。鈴子(澤井梨丘)の少女時代の“総まとめ”といった感じで、仲間との絆や、気になる生い立ちについてなどなど、華やかなステージのショーとともに彩られた。
梅丸少女歌劇団(USK)の研究生となった鈴子。同期は7人ほどいたが、先輩で教育係の橘アオイ(翼和希)が課す厳しい練習もあって、同期は鈴子のほか、幸子(小南希良梨)、辰美(木村湖音)のわずか3人に。
ある日3人は公演の準備を任されるも、橘の衣装の大事な羽を忘れてしまい、仲たがい。そんな時、鈴子は礼子から「あなた、どうして踊るの?」と大事なことを聞かれる。
そんな折、鈴子の弟・六郎(又野暁仁)が、アホのおっちゃん(岡部たかし)から「ワイと姉やんは、ホンマのきょうだいやない」ということを吹きこまれ……。
こうして様々なことが鈴子の周りで起きたが、13日放送の第10話のエンディングには、6年後の鈴子として趣里がいよいよ登場。子役編はこの週をもって終わりとなるが、ネットでの評判は?
・ここまでストレスのない子役編も珍しいんじゃないかというくらいすごい楽しい2週間だった
・鈴子の出生の秘密がまた仄めかされてたけど、なんか辛い展開にならないといいな…
・ここまで最高だったので、大人編も楽しみだな
と、おおむね好評のよう。
一方でストーリー上の気になる部分を視聴者が指摘する「#ブギウギ反省会」では、
・時期外れの桃をゴンベエさんがどうやって調達して来たのかはナゾのままかい…
・またしても出た、この時代に使っていたかどうか怪しい外来語(「デビュー」や「ライバル」といった言葉が気になるよう)
・ここの銭湯 おとうちゃんは何の仕事してるの? ブラブラ係? ボイラー係(釜焚き)雇う余裕あるのか
という声もある。どこまで気にするかは人それぞれだ。
個人的には、鈴子のキャラクターの輪郭が鮮明でないことを挙げておきたい。歌って踊ることが好きで、ちょっと面倒だけど熱い心を持っている少女という描かれ方しかできておらず、ヒロインなのにあまり印象に残らない。
礼子からの「どうして踊るの?」という問いかけに対する明確な回収もないため、深みがないと言ってもいいかもしれない。ただ来週に、その問いかけに悩むシーンもあるようだ。いずれにしても趣里が登場するために必要最低限な1週間だったと言えるだろう。今後を楽しみにしたい。